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角田裕毅がFP2の苦戦に「トップグループと差が大きすぎ」と反省。海外メディアは「かなりの問題だ」と悲観的な見方も

THE DIGEST編集部

2022.03.19

バーレーンGP初日を終えた角田。予選へ向けて改善を進めていきたいと意気込んでいる。(C)Getty Images

 現地時間3月18日、2022年のF1がバーレーン・サクヒールのバーレーン・インターナショナル・サーキットにて開幕。午前にフリー走行1回目(FP1)、午後に2回目(FP2)が行なわれた。

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 アルファタウリの角田裕毅は、20周を走行したFP1で1分35秒028(トップタイムを出したチームメイトのピエール・ガスリーとは0.835秒差)の9番手につけたが、26周回を重ねたFP2で1分33秒789の14番手と後退。トップタイムのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)からは、1.853秒遅れとなった。

 なお、FP2では、フェラーリのシャルル・ルクレールのタイムアタックを妨害したとの理由で訓告処分を受けた。これを5回受けると10グリッド降格処分となるが、角田はペナルティーポイントでも現在、20人のドライバー中最多の8点となっており(12点に達すると重いペナルティーを科せられる)、こちらも注意が必要だ。

 初日を終えた後、角田はチームの公式サイトを通して、「FP1ではとても良いスタートを切れましたが、2回目のセッション(FP2)では少し苦戦し始めました。何が悪かったのか、明日に向けてどう改善すればいいのかについて、今夜は全力で取り組まなければならない」と振り返り、以下のように続けている。

「テストで大きくステップアップすることができ、車にも慣れてきましたが、まだコンマ数秒速くすることができるはずだし、そうなってトップグループに近づければと思います。フリー走行はまだ1回残っており、予選に向けては改善を図る時間はあります」
 
 21歳の日本人ドライバーはまた、セッション終了後のインタビューでも「トップグループとの差が大きすぎます」「ロングランのラップも期待したほど素晴らしいもではなく、全体でコンマ数秒を失っていました」と語っており、解決すべき問題が小さいものではないことを窺わせた。

 これに対し、アルファタウリはSNSで「ユウキは正しい方向に進んでいる」とポジティブな評価。しかし、チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは、「FP1で全力を尽くしたが、FP2ではうまくいかなかった」としたうえで、この日の反省点を並べている。

「コースの変化に追いつけず、両車ともにグリップの欠如とバランス取りの難しさに苦労した。我々が苦しんだ一方で、他チームがパフォーマンスを向上させたことで、ギャップがより際立つこととなった。ただFP1で示したように、車は基本的に問題ない」

 加えて、英専門メディア『THE RACE』は、「アルファタウリが宙ぶらりんの状態にある」としたうえで、「FP1の車は予選Q3で他チームにとって脅威になるが、FP2の車は混雑するコース上の中で予選Q1敗退のリスクすら抱えている」と指摘。AT03が2つのセッションで全く異なる面を見せたと示し、ガスリーと角田がともにアンダーステアに苦しんだことなどを報じた。

 さらに、イタリアの『MOTORIONLINE』も、「ファエンツァのチームは有望な週末のスタートを切ったが、日没とともにAT03のパフォーマンスは大幅に低下。FP1でトップタイムのガスリーは、ツノダの前の13番手で1日を終えた。予選も決勝も夜に行なわれることを考えると、これはかなりの問題だ」と、2日目以降に向けてやや悲観的な展望を示している。

構成●THE DIGEST編集部

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