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3連単の配当が278万4560円という驚きの展開に!8番人気のナランフレグがG1初制覇できた理由【高松宮記念】

三好達彦

2022.03.29

丸田騎手とナランフレグのコンビが、G1初制覇を果たした。写真:産経新聞社

丸田騎手とナランフレグのコンビが、G1初制覇を果たした。写真:産経新聞社

 前日までの雨が止み、晴天のもとで迎えた春のスプリント王決定戦、高松宮記念(G1、芝1200メートル)。しかし天候こそ好転したものの、馬場状態の発表は「重」のまま。また、好天と気温の上昇が馬場を乾かしていったのは間違いないが、これがまた曲者で、おそらく馬場が内ラチ沿いから先に乾いていったのだろう。

 そのため、通常なら直線では傷みが少ない馬場の外目にコースを取るほうが有利に思える。だが、実際にはインを通った馬のほうが伸びるという特異なコンディションとなり、参戦したジョッキーは大いに頭を悩ませた。そして、このイレギュラーな馬場状態が結果にも影響を及ぼし、3連単の配当が278万4560円という大波乱となった。

 ゲートが開くと、単勝2.2倍の圧倒的1番人気に推されたレシステンシア(牝5歳/栗東・松下武士厩舎)が積極的に先手を取る。1番枠に入った4番人気のサリオス(牡5歳/美浦・堀宣行厩舎)も、手綱をしごかれながら先行勢に加わり、外枠からのスタートとなった2頭、2番人気のメイケイエール(牝4歳/栗東・武英智厩舎)は中団、3番人気のグレナディアガーズ(牡4歳/栗東・中内田充正厩舎)は後方を進んだ。

 前半3ハロンのラップタイムは33秒4というミドルペース。どちらかといえば、逃げ・先行勢に有利に見えた。

 ところが直線の坂下へ来ると、波乱の兆候が一気に噴き出す。

 まずサリオスが早々と圏外へ脱落。逃げるレシステンシアも手応えが怪しい。3番手を進んだキルロード(セン7歳/美浦・田村康仁厩舎)がインで粘るところへ、ロータスランド(牝5歳/栗東・辻野泰之厩舎)、トラヴェスーラ(牡7歳/栗東・高橋康之厩舎)が殺到。しかしその馬群を割るようにして鋭く伸びてきたのが、前半は後方のインで息を潜めていた8番人気のナランフレグ(牡6歳/美浦・宗像義忠厩舎)。ロータスランド、キルロードを際どく交わして、重賞初勝利をG1の大舞台で手にした。

 ナランフレグの父は、現役時代はダートのG(Jpn)1タイトルを4つ制したゴールドアリュール(2017年没)。スマートファルコン、エスポワールシチーなど、種牡馬としてもダートの活躍馬を多数出したが、ナランフレグが産駒初の芝のG1勝利となった。
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