格闘技・プロレス

ゴロフキンの村田諒太への“ベルト返上”に反響止まず! 英メディアは「ムラタへの明確なリスペクトがあった」と最敬礼

THE DIGEST編集部

2022.04.17

試合後のリング上でも村田と握手を交わすとともに、自身のガウンを差し出したゴロフキン。彼が控え室でも魅せた振る舞いに対する反響はいまだ収まらない。(C)Getty Images

 ライバルへのリスペクトに溢れた振る舞いだった。

 話題となっているのは、去る4月9日にさいたまスーパーアリーナで行なわれたボクシングWBAスーパー、IBF世界ミドル級王座統一戦で、村田諒太(帝拳)を下したゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の行動である。
【動画】世界を驚かせた村田諒太へのゴロフキンのベルト返上シーンをチェック

 中盤以降の猛ラッシュで9回TKOという貫禄の勝利を挙げ、村田からチャンピオンベルトを奪取したゴロフキン。40歳という衰えを感じさせなかったベテランは、試合後に自身を苦しめたライバルへは惜しみない賛辞を送り続けた。

 リング上で行なわれたフラッシュインタビューで「素晴らしいファイトを見せてくれたムラタ、そして彼のチームにお礼と称賛の言葉を送りたい」と語ったゴロフキンは、村田の控え室にも来訪。そして、勝ち取ったばかりのWBAスーパーのベルトを手にすると、「リョウタ! これは君のベルトだ。一生持っていてくれ」と差し出したのだ。

 このシーンがゴロフキンのSNSで拡散されると、あっという間に各国メディアでも取り上げられ、ベテランチャンプの敬意に賛辞が相次いだ。

 その反響は試合から1週間が経った今なお続いている。英紙『Mirror』は「ゴロフキンは対戦相手にエモーショナルな振る舞いをすることを選択した。彼はムラタとガッチリと握手を交わし、ハグをすると、ベルトを手渡したのだ。そこにはムラタへの明確なリスペクトがあった」とあらためて振り返っている。

 また、リトアニア・メディア『Sportas』は「世界を魅了したゴロフキンは、驚くべきことに相手にベルトを戻した」と驚嘆。話題となったベルト返上シーンについて、次のようにレポートした。

「ゴロフキンは、奪ったばかりのチャンピオンベルトをムラタに返すという驚きであり、世界を魅了する行動に出た。『これは君のベルトだ』と力強く言ってのけた40歳のカザフスタン人は、激闘を繰り広げたムラタに感謝し、敬意を示すとともに、エモーショナルなハグを交わした」

 最初から最後までチャンプとして堂々たる振る舞いを見せたゴロフキン。その行動は「世界最強」の異名にふさわしいものだったとあらためて強調したい。

構成●THE DIGEST編集部

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