格闘技・プロレス

「ナオヤは全く違う人間と闘う」ドネアが3年ぶりの雪辱へ闘志! 井上尚弥撃破に自信「どんな体勢でもパンチが打てる」

THE DIGEST編集部

2022.05.26

前回対戦では激しく打ち合った両雄。その時は井上(右)に敗れていたドネア(左)は、ふつふつと闘志を燃やしている。(C)Getty Images

 世界が熱視線を送っているビッグマッチの幕開けが迫っている。来る6月7日にさいたまスーパーアリーナで行なわれるボクシングWBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥とWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)による同級3団体統一戦だ。
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 2019年12月のワールドボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝以来となるリマッチに並々ならぬ闘志を燃やすのがドネアだ。前回対戦ではフルラウンドまで及んだ死闘の末に井上が判定勝ち(3-0)。当時36歳のベテランは"モンスター"の右眼窩底と鼻の骨折という深手を負わせたが、最終ラウンドに渾身のボディーを被弾。わずかに力及ばなかったのである。

 しかし、そこから"フィリピンの閃光"は怒涛の勢いで王座に這い上がった。21年5月にノルディーヌ・ウバーリ(フランス)からWBC王座を奪って復権を果たすと、同年12月にはレイマート・ガバリョ(フィリピン)との同胞対決を制してタイトル防衛に成功。井上との再戦に向け、衰えぬ力をさらに強くさせてきた感がある。

"打倒・モンスター"への想いは人並み以上だ。39歳になるベテラン戦士は、「無敗の日本人を限界まで押し上げたのはノニトだ」とするフィリピン紙『Inquirer』などの取材で、「もう完全に準備は万端だ」と自身のコンディションを力説した。

「もしも、ナオヤが私を前回と同じだと思っているならそれは違う。完全なる間違った認識だ。全く違う人間と闘うと思った方がいい」
 
 臨戦態勢に入っているドネア。今月22日に入国した彼は、さらにこう豪語する。

「とにかくボクシングへの情熱や技術がかなり向上している。そういう手応えがあるんだ。今の私はどんな流れだろうと、どんな角度や体勢だろうとパンチが打てる。まぁ今にわかるさ」

 もっとも、井上もドネア戦以降は3戦無敗だ。いずれもKO勝ちでタイトルをきっちりと守り抜いてきている。それだけに激戦は必至である。

 この試合は米スポーツ専門局『ESPN』で全米に中継されるため、目の肥えた"本場"も目にする。それだけに文字通りの敵なしの状態にある井上が、自らを「違う人間だ」と語るドネアといかなる激闘を繰り広げるかは、まさに世界が注目する一戦となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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