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格闘技・プロレス

「イノウエを倒せる」と意気込むドネア。母国識者が指摘する勝利のカギは“ジャブ”にあり?「安全な距離を保つべき」

THE DIGEST編集部

2022.05.30

絶対王者として君臨する井上(右)。そんな猛者との対戦を控えるドネア(左)は自信を漲らせている。(C)Getty Images

絶対王者として君臨する井上(右)。そんな猛者との対戦を控えるドネア(左)は自信を漲らせている。(C)Getty Images

「最初の闘いは残酷な結末だったけど、素晴らしい名勝負だった。今度の再戦はさらに良いものになる」

 そう大一番に向けて意気込むのは、WBCバンタム級王者のノニト・ドネア(フィリピン)だ。6月7日に行なわれるWBA・IBF世界同級統一王者の井上尚弥(大橋)との統一戦に臨む39歳は自信を漲らせている。
【動画】井上尚弥が前戦でドネアに放った強烈なボディーショットをチェック!

 さらに「イノウエとのあの試合は私にとって目覚めの瞬間だった。なぜなら彼を次は必ず倒せると分かったからだ」とも語るドネア。意気込みを新たにするベテラン戦士の口にした言葉は、決して“トラッシュトーク”というわけではない。

 老いてなお意気軒高。彼は2019年11月の初対戦で井上に敗れて以来、それを証明するかのように連勝街道を突き進んだ。

 ドネアは21年5月に挑んだノルディーヌ・ウバーリ(フランス)戦でWBC王座を奪って復権を果たすと、同年12月にはレイマート・ガバリョ(フィリピン)を下してタイトル防衛に成功。いずれもKO勝ちと、タイトル戦線に絡んできた猛者に衰えぬ力を証明した。

 だからこそ、「イノウエを倒せる」と口にするのだ。もっとも、日本が世界に誇る“モンスター”もドネア戦からの3戦で全勝。2つのTKO勝ちを含めた3KOと圧倒的な強さを見せつけてきた。それだけに一筋縄ではいかない相手なのは間違いない。
 
 では、井上を倒すためには何かがカギとなるのか。母国フィリピンの放送局『ABS CBN』のアナリストを務めているエド・トレンティーノ氏は「ドネアはもっとジャブを打たないとダメだ。3年前の試合ではイノウエを待っているように見えたからだ」と指摘した。

 ジャブの必要性を説いたトレンティーノ氏は「イノウエは圧力をかけるのを込んでいる。それでペースを握ろうとする。だからこそ、ジャブで安全な距離を保ちながら、彼(ドネア)の持っている強いパンチを当てるべきだ」と強調した。

「もしも、相手を引き出せなければ、本当にイノウエの猛攻は続く。だからジャブを打ち続けてもらいたい。もちろんこれには相当なエネルギーがいるが、私はドネアが今回の試合でより良い状態にあると信じたい」

 数多の猛者をリングに沈めてきた左フックを井上に対して効率よく繰り出せるかどうか。それを推し量る意味でもトレンティーノ氏が指摘するジャブの回数は、試合の見どころのひとつとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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