専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
バレーボール

“復活”を誓う「眞鍋ジャパン」の注目は古賀主将と2人のセッター!ネーションズリーグ初戦は韓国戦【女子バレー】

THE DIGEST編集部

2022.05.31

今季からキャプテンとして火の鳥NIPPONを引っ張る古賀。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

今季からキャプテンとして火の鳥NIPPONを引っ張る古賀。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 東京五輪ではまさかのグループリーグ敗退に終わった女子バレー日本代表。2年後の2024年パリ五輪へ向け、“復活”を誓う。

 指揮を執るのは2016年のリオデジャネイロ五輪以来6年ぶりとなる眞鍋政義監督だ。12年のロンドン五輪では銅メダルを獲得し、チームを1つにまとめるコミュニケーション力は抜群でスタッフからの人望も厚い。東京五輪でも解説者として女子、男子バレーボールの試合を現地で見ただけでなく、海外視察も積極的に行なってきた。

 12年の銅メダル獲得メンバーは全員現役を引退したが、監督とセッターとして黄金コンビを組んだ竹下佳江氏もチームスタッフに加わり、ロンドン五輪のメンバーも眞鍋監督が掲げる「オールジャパン体制」の一翼を担う。東京五輪からもメンバーは大きく入れ替わったが、名将がどんな采配を見せるのか。期待は高まるばかりだ。

 特に注目は、今季から主将に就任した古賀紗理那だろう。東京五輪でもエースとしての活躍が期待されながら、初戦のケニア戦で負傷し、続くセルビア、ブラジル戦は出場が叶わず。ケガの状態は決して万全ではなかったが、予選グループリーグの天王山となった韓国戦は出場を直訴し、敗れはしたが抜群の存在感を示した。

 誰もが「次のキャプテンは古賀」「新チームのエースは古賀」と思う中、古賀自身は東京五輪で燃え尽き、日本代表から離れようとしていた。しかし眞鍋監督の「キャプテンは古賀しかいない」という熱意と、東京五輪で味わった悔しさを晴らすのは次の五輪しかない、と決意を固め、主将就任の打診を引き受け、新たなチームの柱としてチームを引っ張っている。
 
 攻守において古賀が中心となるのは間違いないが、注目はセッターだ。

 古賀、石川真佑といった東京五輪でも活躍したアタッカー陣を、どう活かすか。6月2日の韓国戦から始まるネーションズリーグの出場14名には、関菜々巳と松井珠己、2人のセッターが選出された。共に東レアローズ、デンソーエアリービーズの司令塔として活躍し、両者ともセンター線からの攻撃を交えたコンビバレーを得意とする。

 共に日本が優勝したアジア選手権(2019年)のセッターであり、国際舞台はすでに踏んでいる。抜群の勝負度胸を誇る松井と、相手の意表を突くトスワークを展開する関、どちらも東京五輪でも活躍が期待されながら落選した悔しさもあり、パリ五輪へかける思いは強い。ネーションズリーグの開幕戦でどちらがスタメンセッターとしてコートに立ち、どんな攻撃展開を見せるか。元セッターの眞鍋監督がどちらを選ぶのかも新たな注目ポイントであるのは間違いない。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号