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バレーボール

NL転戦中の男子バレー日本代表で10名のコロナ陽性者が判明! 第2週開幕に向け国内合宿中の選手を緊急派遣へ

THE DIGEST編集部

2022.06.17

6月に開幕したネーションズリーグ。第1週の4戦を終えて3勝1敗の日本代表は石川(中央)や西田(左)らが活躍。(C) Getty Images

6月に開幕したネーションズリーグ。第1週の4戦を終えて3勝1敗の日本代表は石川(中央)や西田(左)らが活躍。(C) Getty Images

 開催中の国際バレーボール連盟(FIVB)が主催するバレーボール・ネーションズリーグ。盛り上がりを見せる大会に、新型コロナウィルスの影響が出始めている。

 日本時間6月16日、日本バレーボール協会は同大会第2週目に参戦するため、同14日に開催地フィリピン入りした男子日本代表の選手14名のうち6名とスタッフ4名が新型コロナウィルス感染症の陽性判定を受けたことを公式HP上で報告。チームは第1週が行われたブラジルを出国する前にPCR検査を実施し全員の陰性を確認した上で渡航したという。併せて、報告当日に予定されていたフィリピン代表との親善試合の中止を発表。罹患者10名は、医師の指導の下で療養中と伝えている。
 
 この前日15日には、中国を相手に大金星を挙げるなど好調を続けている女子タイ代表の選手8名が新型コロナウィルスに感染したことをFIVBが報告。同代表は、11日に行われたフィリピン代表とのエキシビションマッチの翌日に選手4名が陽性の診断を受け、さらに14日に行われたカナダとの第2週初戦の後、主力メンバー2名を含む選手4名の感染が確認されたとのこと。女子はすでに第2週が始まっていることもあり、FIVBは同国代表の大会継続を念頭に日本を含むフィリピンで参戦中の全チームから承諾を受け、タイ代表に“特別交代選手”の追加登録を許可。迅速な選手派遣により、同代表は無事にポーランド代表との第2戦を終えている。

 第1週、男子日本代表は開催地ブラジルで開幕前に行われた同国代表チームとの親善試合で大きな活躍を見せた高橋健太郎選手が、大会初戦の直前に陽性となり全4試合を欠場した。もう1つの開催地カナダで参戦していた男子イタリア代表のフェルディナンド・デ・ジョルジ監督は、感染により最終戦の指揮を執ることができず、現在もまだ陽性のためカナダに残り隔離中。回復を待ってチームにする模様だ。一方、代理でチームを率いたアシスタントコーチのマッシモ・カポネリ氏は1週目を終えイタリアに一時帰国した際に感染が判明。第2週のチーム帯同を見送る事態となっている。

 4日後に第2週開幕を控える男子日本代表。日本バレーボール協会は、国内で合宿中の選手を早急に派遣することで登録選手の変更期限に対応する模様だ。

 昨年は全日程を1会場で、全試合を無観客で実施したネーションズリーグ。今年はがらりと変わり、各会場で響き渡る観客の声援が、ヒートアップした戦いを大いに盛り上げている。第1週目で世界ランクを11位から10位へ上げた龍神NIPPONの勢いに新型コロナウィルスが水を差す形となったが、今こそチーム力を発揮してこの難局を乗り切ってくれるに違いない。

 男子日本代表は、日本時間6月21日に世界ランク7位のアルゼンチン代表と対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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