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【宝塚記念プレビュー】2度目の阪神でエフフォーリアの復活を狙う! 穴ならレーン騎乗のヒシイグアスが面白い。

三好達彦

2022.06.24

今季初戦の大阪杯では9着に終わったエフフォーリアだが、この時は明確な敗因があった。果たして、今回の宝塚記念は? 写真:産経新聞社

今季初戦の大阪杯では9着に終わったエフフォーリアだが、この時は明確な敗因があった。果たして、今回の宝塚記念は? 写真:産経新聞社

 来たる26日、上半期の総決算となる宝塚記念(GⅠ、阪神・芝2200m)が行われる。ファン投票1位で、天皇賞・春(GⅠ、阪神・芝3200m)を7馬身差で逃げ切ったタイトルホルダー(牡4歳/美浦・栗田徹厩舎)、昨年の年度代表馬エフフォーリア(牡4歳/美浦・鹿戸雄一厩舎)をはじめ、GⅠウィナーがずらりと居並ぶ豪華メンバーが揃った。そのドリームレースの行方を展望したい。
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 今年の宝塚記念で大きなポイントとなるのは、前記の2頭、タイトルホルダーとエフフォーリアがそれぞれ抱える課題をどう評価するか、だろう。

 まず、タイトルホルダーのキーポイントは「距離短縮」と「同型馬の参戦」の二つ。

 これまでの距離別実績を見ると、3000m以上が2戦2勝、菊花賞(GⅠ、芝3000m)と天皇賞・春の圧勝劇である反面、2500m以下では〔3・1・0・4〕と、取りこぼしたレースが多くなる。この成績を見る限り、距離が延びるほどいい、典型的なステイヤータイプらしい成績と言ってよい。実際に栗田徹調教師は「距離短縮は越えなければならないハードルの一つ」と語っており、贔屓目にみてもプラス材料にはならないだろう。

 もう一つのポイント、「同型馬の参戦」だが、これは前走のドバイターフ(G1、メイダン・芝1800m)を逃げて同着優勝に持ち込んだパンサラッサ(牡5歳/栗東・矢作芳人厩舎)のことを指す。

 この点について栗田調教師は、「ぜったいに逃げなくてはいけないという馬ではありません」とコメントしている。しかし実際に成績をさかのぼると、最初のコーナーを先頭で通過したレースの〔5・2・0・0〕に対して、2番手以下で通過したレースでは〔0・1・0・4〕と極端なデータとなっている。

 今回もパンサラッサは”逃げ宣言”をぶち上げており、テンのダッシュ力からみても、タイトルホルダーが2番手以下での追走となることはほぼ確実で、展開面からも疑問符が付く。

 以上2つのポイントから、タイトルホルダーは主軸とせず、押さえに回すのが妥当ではないかと考える。
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