バレーボール

【女子バレー】真鍋ジャパンの好調の要因は?古賀紗理那のバックアタックには敵将も驚愕「日本のバックスパイクは何なんだ」

THE DIGEST編集部

2022.07.12

今季から主将を務める古賀は、エースとして着実に得点をものにする。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 破竹の8連勝で幕を開けたネーションズリーグ。女子バレー日本代表は、カナダラウンドで4連敗を喫し、予選ラウンドを5位で終え、7月13日に始まるファイナルラウンドではブラジルと対戦することが決まった。

 日本の大阪で試合が行なわれた男子と異なり、女子は最初のアメリカから始まり、フィリピン、カナダと海外遠征も続き、終盤は少々疲労も目立っていた。大会を通して高い攻撃力を見せてきた古賀紗理那、井上愛里沙といったアウトサイドヒッターへのマークも厳しくなったことも連敗を喫した要因ではあるが、そうはいっても8連勝で一時は首位を独走した。その力は確かなものであり、飛躍といっても間違いないだろう。

 好スタートを切った要因は2つある。1つは高い効果を見せたサーブだ。チーム発足時から、眞鍋政義監督も最重要課題として掲げたのがサーブ。身長で世界に劣る日本がより優位な攻撃を展開するためには、的確にターゲットを狙ったサーブで攻め、単調になった攻撃を切り返してブレイクを重ねるパターンに持ち込むのは必須条件ともいえる。
 
 チームとしてサーブのスピードに重きを置き、なおかつレシーバーの間や、サーブレシーブをしてから攻撃に入る選手、さらにそのチーム内で最もサーブレシーブを不得意とする選手など、その時々で明確な狙いを持って攻める。強く打つだけでなく、ショートサーブも織り交ぜた日本のサーブは効果的で、特に光ったのが各セットの中盤、終盤にリリーフサーバーとして投入された佐藤淑乃、石川真佑の存在だ。

 東京五輪にも出場した石川、今季初選出された筑波大3年の佐藤は共にアウトサイドヒッターでサーブレシーブもこなすが、スピードを活かしたサーブにも定評がある選手だ。競り合った場面で投入されても、物おじしない度胸で佐藤が攻めて点差を縮め、終盤の勝負所で投入された石川がサービスエースを含む連続サーブで勝利をもたらす。特にフィリピンラウンドでは2人の活躍がチームにプラスのエネルギーを与えていた。
 
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古賀と井上、両エースの活躍も好調の要因だ