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バレーボール

【女子バレー】真鍋ジャパンの好調の要因は?古賀紗理那のバックアタックには敵将も驚愕「日本のバックスパイクは何なんだ」

THE DIGEST編集部

2022.07.12

 加えて、もう1つの好調要素は前述の古賀、井上という2枚看板ともいうべき両エースの存在だろう。

 今季から主将となった古賀が攻守にわたりチームをけん引。サーブの受数も多く、決していい状況での攻撃ばかりではないのだが、スピードを活かした攻撃や、相手ブロックの裏に落とす軟打など、巧みさも織り交ぜ着実に得点を取る力を見せつけた。

 なかでも特筆すべきは後衛バックセンターからのバックアタックだ。日本代表での合宿期間だけでなく、所属するNECでも積極的に取り組んできた速さと精度にこだわったバックアタックは眞鍋監督も「間違いなく世界一の速さ」と太鼓判を押す。ネーションズリーグ期間中も諸外国の敵将から「日本のバックスパイクは何なんだ」と驚愕されたことも眞鍋監督は明かしており、世界を驚かせるバックアタックであり、それを武器とする古賀は世界を脅かす存在であるのは間違いない。

 井上は今季のVリーグで久光のエースとして活躍。日本人選手としてシーズン最多得点を叩き出しただけでなく、昨年末の皇后杯やVリーグでもMVPに輝いた。しなやかなフォームから相手ブロックをうまく利用した攻撃に加え、ブロックの間や横を抜く技術を持ち、古賀と同様にバックアタックも武器とする。カナダラウンドではトスのタイミングや高さが合わず、相手も警戒を強めてきたためにやや攻撃回数や決定力が落ちてきた感もあるが、大舞台での強さはアンダーカテゴリーでも実証済み。機動力と高さを誇るブラジルに対しどんな攻撃を見せるかも注目だ。
 
 サーブと2枚エースを軸とした攻撃、世界一のバックアタック。武器はそれだけでなく、オポジットに入る林琴奈や内瀬戸真実といった攻守に優れたオールラウンドプレーヤーの活躍や、献身的なプレーを見せるリベロの小島満菜美、ベテランミドルブロッカーの島村春世など経験豊富な選手が主将の古賀を支え、佐藤や石川といった若手が自らの役割を果たす。全員の力を集結して勝利を重ねてきた自信が雰囲気の良さにもつながっている。

 間もなく迎える決勝ラウンド。準々決勝で対戦するブラジルは東京五輪銀メダルの強豪だが、今秋の世界選手権、さらには2年後のパリ五輪を見据え、現在の力を測るために絶好の相手でもある。日本の武器がどれほど通用するのか。期待と共に見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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