格闘技・プロレス

角田裕毅、心理学者との取り組み効果に「もう少し時間がかかる」と展望も、ドライビングの“限界点”の改善に高い期待

THE DIGEST編集部

2022.07.19

心理面からのアプローチを続ける角田。(C) Getty Images

 F1での2年目、開幕戦バーレーン・グランプリでは入賞を果たし、その後も車のパフォーマンスが安定しない中でも、冷静なドライビングを見せるなど、成長ぶりを感じさせていたアルファタウリの角田裕毅だが、このところはミスでポイントを逃したりするなど、良くない面が目立っている。

 豪州グランプリの前には、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問が、「無線での罵声など、感情をコントロールできないことが、パフォーマンスを乱している」として、精神面の改善のために心理学者をつけていたことを明かし、これが大きな話題となった。

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 すでに、この取り組みから2か月ほどが過ぎているようだが、角田自身がオランダのF1専門メディア『RN365』に語ったところでは、「これがうまく機能していれば、イギリス・グランプリでのクラッシュ(チームメイトのピエール・ガスリーを追い抜こうとして接触し、ともにスピン)もなかったかもしれない」とシルバーストンでのレースを振り返っている。

「彼(心理学者)が僕についてもう少し知る必要があり、また我々がどういう方向に進みたいのかを確認することも必要なため、もう少し時間はかかるでしょう」と、まだその効果は出ていないと自己判断している22歳の日本人ドライバーだが、これが良い選択だったとも強調する。

「車の中で腹を立ててしまうことが、僕の限界点を生み出す要素のひとつだと思います。安定感を保つためには、その点で自分自身を改善する必要があることは承知しています。心理学者がつくことで物事がうまく機能し、将来的にはより良いパフォーマンスを発揮できればと思います」

 F2時代にも、走行を邪魔された際に大声で喚き散らすことでパフォーマンスを落としたことにより、心理学者とともに感情面のコントロールに取り組み、そこから飛躍的に結果も良くなった経験を持つ角田だけに、これが彼をより良い方向に導くことに大きな期待を寄せているようだ。
 
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