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格闘技・プロレス

アリやルイスも出来なかった“無敗引退”。井上尚弥の掲げた壮大な目標に米メディアも最敬礼「イノウエができないと誰が言える?」

THE DIGEST編集部

2022.07.30

ドネアを一方的に打ちのめし、声価を高めた井上。その強さに米メディアも脱帽している。(C)AFP/AFLO

ドネアを一方的に打ちのめし、声価を高めた井上。その強さに米メディアも脱帽している。(C)AFP/AFLO

 去る6月27日、現WBAスーパー&IBF&WBC同級王者の井上尚弥(大橋)は、自身の今後の目標を問われ、こう語った。

「プロボクサーとして到着点、最終地点は35歳まで。そこまでの道のり、理想は無敗でゴール」

 無論、容易に到達できる終着点ではない。長きに渡るボクシング界でも、過去に達成したのは、ロッキー・マルシアーノ(アメリカ)、スベン・オットケ(ドイツ)、ジョー・カルザゲ(英国)、リカルド・ロペス(メキシコ)、エドウィン・バレロ(ベネズエラ)、フロイド・メイウェザーJr.(アメリカ)しかいない。つまりそのほかの名だたる猛者も一度は敗北を経験している。

 しかし、23選無敗と負け知らずのキャリアを歩んできた井上ならば――。そんな期待も抱かせてしまう強さが、いまの“モンスター”にはある。先月7日に行なわれたバンタム級3団体統一戦では、宿敵ノニト・ドネアに264秒でTKO勝ち。その一方的な展開は世界に衝撃をもたらしたのは、記憶に新しい。

 直後に更新された米老舗専門誌『The Ring』のパウンド・フォー・パウンド(PFP)では、日本人史上初の1位に選出。文字通り世界の頂に立った。そんな井上であれば、偉才たちに肩を並べてもおかしくはないのではないか。そうした期待をするのは、海外メディアも同様だ。
 
 米ボクシング専門サイト『Boxing 24/7』は「無敗でキャリアを終えられたボクサーはそうそう多くはない。モハメド・アリ、シュガー・レイ・ロビンソン、ジョー・ルイスのような伝説のファイターでさえも負けている」と、井上の掲げる目標の壮大さを強調。そして、驚きを持って、次のように続けた。

「イノウエはすでに特別なファイターだ。バンタム級の統一を果たせば、その認知度はさらに広まりを見せるはずである。しかし、彼はそれでもなお、もっと偉大になりたいと志している」

 さらに「イノウエが無敗でキャリアを終えることができないと誰が言えるだろうか?」と伝えた同メディアは、「彼はこの先、階級を上げて、さらに自分の強さを試しにいくかもしれない。いったい彼はどこまで偉大な道を突き進むつもりなのだろうか」と脱帽した。

 もはや天井知らずで声価を高めている井上。その強さを磨き続け、自身の掲げる“目標”に到達できるのかは、実に興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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