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【F1】英国専門メディアが「2022年前半戦5つの失望」を選定! 苦戦中の角田裕毅やアルファタウリへの言及も

THE DIGEST編集部

2022.08.09

13戦を終えた今季のF1グランプリ。後半戦はいかなる展開に!? (C) Getty Images

 2022年F1世界選手権は、13戦を終えたところで1か月間のサマーブレイクに突入しているが、前半戦でも多くのハイライトシーンが生まれた。

 見る者を大いに沸かせ、満足させた出来事は多々あったが、一方で失望に満ちたネガティブな事象も少なくなかった。イギリスのF1専門メディア『planetf1』は、「2022年前半戦5つの失望」と題した記事で、人々の期待に背くこととなったチーム、ドライバー、出来事を選定している。

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 ひとつ目に挙がったのは「メルセデス」。昨季、レッドブルと熾烈な争いを演じ、ドライバーの争いでは7度の世界王者ルイス・ハミルトンが最後の最後でマックス・フェルスタッペンの初制覇を許したものの、コンストラクターズタイトルは8年連続で獲得したチャンピオンチーム。しかし、今季は新レギュレーションでのマシン開発に失敗し、ライバルのはるか後塵を拝し、ハミルトンが予選Q1敗退を喫するという衝撃的な場面も見られた。

 それでも、新加入のジョージ・ラッセルは安定した走りで序盤から大健闘し、ハミルトンも「ポーパシング」に苦しめられながらも、徐々に車が改善してきたことでパフォーマンスに輝きが戻り、最後の5戦では連続表彰台を達成。コンストラクターズランキングではフェラーリに30ポイント差のところまで迫るなど、挽回を見せてきたが、同メディアは「まさか13戦を終えて1勝も挙げられないとは、シーズン開幕前に誰が考えただろうか?」と綴っている。

 2番目の失望は「フェラーリ」。レッドブルをしのぐ速さを持つ車を作り上げた「跳ね馬」だったが、予選での強さはなかなかレースまで持続しないのは、ドライバーのミス、マシンの信頼性の欠如もあったが、最もドライバー、ファンにフラストレーションを与えたのは、チームの不可解な戦略だった。

 モナコ、英国、ハンガリーでは、フェラーリのストラテジストがシャルル・ルクレールを失望させ、13戦を終えた段階で、チャンピオンシップ首位のフェルスタッペンとルクレールのポイント差は、もはや絶望的な180にまで広がってしまった。「フェラーリ絡みの様々な要因が、今季のF1からスリリングなタイトル争いを奪い去った。残念なことだが、なかでも戦略面の失敗は最も許しがたい」(同メディア)
 
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「アルファタウリ勢の13レースを、好意的に振り返る者がいるとは思えないが……」