国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する女子の『世界選手権』(オランダ/ポーランド共催)は日本時間9月26日、1次ラウンド第2戦が行なわれ、世界ランク7位の日本代表が同19位のチェコ共和国代表と対戦。セットカウント3-0(25‐15、25‐20、25‐12)の快勝で2連勝を飾った。
日本代表はストレート勝ちで白星を収めた大会初戦のコロンビア戦から先発メンバーを一部変更。セッターは引き続き関奈々巳、アウトサイドヒッターは主将・古賀紗理那、井上愛里沙、林琴奈から石川真佑、ミドルブロッカーは島村春世、横田真未から山田二千華、リベロを内瀬戸真美から福留慧美に替えて試合をスタートした。
まずは、ロングラリーを井上のバックアタックで制してこの試合最初の得点を挙げる。石川のサーブで相手守備を崩して古賀がレフトからの強打とブロックで連続得点。石川もエースを決めてリードを広げる。サーブが走った日本は、さらに古賀、井上と関のエースが飛び出し、大差をつけてセットを先取した。
第2セットは、守備にやや安定を欠いたリベロの福留をベンチに下げて内瀬戸を送り込んで臨むが、序盤からレセプションでミスが重なり、失点が続く。流れを変えたい日本は、石川に替えて林を投入。追い上げに転じチェコの背中を捉えると勢いのまま、井上のサービスで古賀が3連続得点。さらにブロックやエースでリードを5点とする。終盤に嫌なミスが出るが、関がツーを決めてそれを払拭し、林のクロス弾でセットを連取した。
ここで勝負を決めたい第3セット、攻撃以外でも存在感を示したのは古賀だ。絶妙なディグを連発して得点に繋げ、終盤のサービスで相手の守備を翻弄。17-12からエース1本を含む8連続ブレークを引き出して日本を完封勝利へと導いた。
攻守で際立った活躍を見せた古賀は試合最多の20得点(アタック13、ブロック2、エース3)。次いで井上が15得点(アタック12、ブロック1、エース2)、島村も同じく15得点(アタック13、ブロック2)を記録して2連勝に大きく貢献した。勝因は、間違いなく試合を通して冴えわたった日本のサーブ力だった。加えて、司令塔である関の奮闘も特筆すべきだろう。
キレのあるブロード攻撃で4連続得点を挙げマッチポイントをもたらした島村は、オンコートインタビューで試合を振り返り、「相手が頻繁にメンバーを替えてきたので、対応が難しかった」とコメント。見事なパフォーマンスについて問われると、「一番大事にしていたのは、いつも通り、練習通りの自分を出すこと。そこにポイントを置いて頑張った」と明かした。
セットを落とすことなく連勝を飾った火の鳥NIPPON。上位勢との対戦が始まるこれからが本番だ。日本時間28日21時15分開始の第3戦で対戦するのは、今夏のネーションズリーグで逆転勝利した世界ランク4位の中国。雪辱を果たそうと全力で向かってくるはずの強敵から、再び金星を挙げられるか。VNLの再現を大いに期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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日本代表はストレート勝ちで白星を収めた大会初戦のコロンビア戦から先発メンバーを一部変更。セッターは引き続き関奈々巳、アウトサイドヒッターは主将・古賀紗理那、井上愛里沙、林琴奈から石川真佑、ミドルブロッカーは島村春世、横田真未から山田二千華、リベロを内瀬戸真美から福留慧美に替えて試合をスタートした。
まずは、ロングラリーを井上のバックアタックで制してこの試合最初の得点を挙げる。石川のサーブで相手守備を崩して古賀がレフトからの強打とブロックで連続得点。石川もエースを決めてリードを広げる。サーブが走った日本は、さらに古賀、井上と関のエースが飛び出し、大差をつけてセットを先取した。
第2セットは、守備にやや安定を欠いたリベロの福留をベンチに下げて内瀬戸を送り込んで臨むが、序盤からレセプションでミスが重なり、失点が続く。流れを変えたい日本は、石川に替えて林を投入。追い上げに転じチェコの背中を捉えると勢いのまま、井上のサービスで古賀が3連続得点。さらにブロックやエースでリードを5点とする。終盤に嫌なミスが出るが、関がツーを決めてそれを払拭し、林のクロス弾でセットを連取した。
ここで勝負を決めたい第3セット、攻撃以外でも存在感を示したのは古賀だ。絶妙なディグを連発して得点に繋げ、終盤のサービスで相手の守備を翻弄。17-12からエース1本を含む8連続ブレークを引き出して日本を完封勝利へと導いた。
攻守で際立った活躍を見せた古賀は試合最多の20得点(アタック13、ブロック2、エース3)。次いで井上が15得点(アタック12、ブロック1、エース2)、島村も同じく15得点(アタック13、ブロック2)を記録して2連勝に大きく貢献した。勝因は、間違いなく試合を通して冴えわたった日本のサーブ力だった。加えて、司令塔である関の奮闘も特筆すべきだろう。
キレのあるブロード攻撃で4連続得点を挙げマッチポイントをもたらした島村は、オンコートインタビューで試合を振り返り、「相手が頻繁にメンバーを替えてきたので、対応が難しかった」とコメント。見事なパフォーマンスについて問われると、「一番大事にしていたのは、いつも通り、練習通りの自分を出すこと。そこにポイントを置いて頑張った」と明かした。
セットを落とすことなく連勝を飾った火の鳥NIPPON。上位勢との対戦が始まるこれからが本番だ。日本時間28日21時15分開始の第3戦で対戦するのは、今夏のネーションズリーグで逆転勝利した世界ランク4位の中国。雪辱を果たそうと全力で向かってくるはずの強敵から、再び金星を挙げられるか。VNLの再現を大いに期待したい。
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