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マラソン・駅伝

【出雲駅伝】虎視眈々と王座奪還狙う國學院大!“好記録”連発も前田監督は「上手くいきすぎている」と慎重姿勢

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2022.10.09

好走が続く國學院大を率いる前田監督だが、「隙はつくらないようにしたい」と気を引き締めた。写真:徳原隆元

好走が続く國學院大を率いる前田監督だが、「隙はつくらないようにしたい」と気を引き締めた。写真:徳原隆元

 10月10日に学生三大駅伝の初戦『出雲駅伝』が開催される。6区間45.1キロで争う同レースは、各区間の距離が短くスピード勝負となる。近年、戦力は拮抗しており、複数のチームに優勝の可能性がある。レースごとに目まぐるしい攻防を繰り返す大学駅伝界は「戦国時代」とも評されるほどで、少しの油断が命取りになる。

 そして、スピード勝負ならではのデッドヒートが予想される今大会で、2大会ぶり(※2020年は中止)2度目の頂点を狙うのが國學院大だ。決戦を前に、同チームが取材に応じ、出雲駅伝への意気込みや今季の好記録の要因などを語ってくれた。

――◆――◆――

 熾烈な大学駅伝界で、今最も勢いに乗るチームを率いる前田康弘氏は、選手の言動を優しく見守る一方、時には厳しい態度で接している。その一例が、昨シーズン1年生ながら三大駅伝すべてに出走し、一躍注目を集めた平林清澄(2年)で、彼にはこう発破をかけた。

「1年だからメディアにピックアップされただけ。2年目はタイトルを獲り、しっかり結果を出さなければならないぞ」

 三大駅伝で区間賞ゼロに終わった平林だったが、早くも監督の期待に応え、3月の『学生ハーフマラソン』で学生トップの座を手にしたのだ。これには指揮官も驚きのようで、「ちゃんと優勝してきた。それが彼の凄いところ」と目を細めた。
 
 実は「去年は4年生がチームの中核を担っていたから、今季ちょっと不安だった」と新チーム始動時の胸の内を明かした。だが、そんな心配をよそにエース平林だけでなく、「自分たちがチームを変えるという意識づけが浸透していた」ようで、好記録が連発したのだ。

 山本歩夢(2年)が『実業団ハーフマラソン』で日本人学生歴代2位となる1時間0分43秒で8位と好走したのを皮切りに、『学生ハーフマラソン』は、平林の後ろには主将の中西大翔(4年)が2位と続き、伊地知賢造(3年)が8位入賞を果たした。

 さらにその勢いはトラックシーズンにも続いた。5月の関東インカレでは1万mで中西大が28分35秒87で日本人3番目の5位入賞を果たすと、平林も6位に。また伊地知は青山学院大や駒澤大の強敵を差し置いて、ハーフマラソンで優勝を飾るなど安定した強さを発揮した。

 44歳の指揮官は左うちわかと思いきや、「自分たちは、上手くいきすぎている。知らず知らずのうちに僕から始まり、選手に伝わることがあるので、隙はつくらないようにしたい」と気を引き締め直した。

 虎視眈々とV奪還を目指す國學院大にとって、誰がキーマンになるのか? そこを尋ねてみると、「新戦力の台頭が大事になってくると思う。特に1年生の青木瑠郁。たぶん彼で決まると思っている」と回答。「1年生なので駅伝力が未知数」としながらも、「ポテンシャルは高く上級生と遜色ない」と期待を寄せた。
 
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