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マラソン・駅伝

名門・中央大、ついに復活か!? 主力の好調ぶりに駅伝ライターは上位争いを予想!【出雲駅伝】

生島淳

2022.10.07

正月の箱根駅伝では1区で快走した吉居大和。先日の記録会ではレースメイクを務めた。写真:JMPA

正月の箱根駅伝では1区で快走した吉居大和。先日の記録会ではレースメイクを務めた。写真:JMPA

 中央大学のムードが良い。

 10月10日に行なわれる出雲駅伝で、中大が上位に食い込んでくるのではないか――。そんな予感に満ちている。

 夏合宿の雰囲気も明るかった。7年目を迎えた藤原正和監督はいう。

「2016年に私が監督に就任してから、箱根駅伝の予選会を考えずに強化を進められたのは初めてのことです。例年、夏合宿の後半から予選会を意識し始め、ムードもピリピリしてくるんですが、今年はトラックでのスピードを磨きながら駅伝の準備に入ってきた感じです。部員たちものびのびと練習に取り組んでいる気がします。なにせ、三大駅伝にすべて出場するのは9年ぶりのことですから、チャレンジをしつつ、結果を求めていきたいと思います」

 出雲駅伝の中央大登録メンバーは、次の10人だ。
4年 千守倫央 若林陽大
3年 中野翔太 湯浅仁   吉居大和
2年 阿部陽樹 東海林宏一 山平怜生
1年 溜池一太 吉居駿恭

 中大への期待が高まるのは、10月1日に新潟で行なわれた日本グランプリシリーズ新潟大会で、主力選手が軒並み素晴らしいタイムで走ったからだ。男子グランプリの5000mの結果は、次の通りだった。

4着  中野   13分39秒94 PB
5着  吉居駿恭 13分40秒26 PB
7着  溜池   13分46秒16 PB
13着  吉居大和 14分19秒19
 
 レースメイクをした吉居兄は別として、中野、吉居弟、溜池と自己ベストを更新。しかも、実業団の選手に付いていくスタイルではなく、自分たちから積極的なレースを見せたうえでの記録更新は価値がある。

 加えて、3人ともこの結果に満足していないのも良い。中野は「ようやく13分40秒を切れました」と喜びつつも、日本選手権の参加標準記録である13分32秒に届かなかったことを悔やみ、吉居弟は自己ベストを3秒しか更新できなかったことを反省点にあげた。溜池も後半の粘りに課題を残したが、3人とも出雲駅伝に向けて士気は高い。

 そしてその翌日、10月2日の日体大記録会でも、
湯浅 13分58秒32
千守 13分49秒41
のふたりが13分台をマークして自己ベストを更新。夏合宿の成果を見せつけた。

 特に千守は1年、2年の時から箱根駅伝の1区を任され、藤原監督の期待も高かったが、足踏みが続いていた。しかし、ここに来て復調。藤原監督も「ようやく千守が戻って来てくれました。順調に練習が積めているので、きっと結果も伴ってくるはずです」と期待を寄せている。
 
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