日本時間10月5日、国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する女子の『世界選手権』(オランダ/ポーランド共催)で2次ラウンド第2戦が行なわれ、世界ランク7位の日本代表は同3位のイタリア代表と対戦。セットカウント1-3(25-20、20-25、14-25、15-25)で敗れ、連勝を逃した。
【動画】悔しくも逆転負け…。イタリア戦のハイライトをチェック
初日にベルギーを下して好発進したE組2位日本。一方、同組1位で優勝候補のイタリアは1次Rを無敗で通過し初戦に臨み、ネーションズリーグ決勝で倒したブラジルにリベンジを許して初黒星を強いられた。難敵との戦いへ、アウトサイドヒッター(OH)井上愛里沙、林琴奈、石川真佑、ミドルブロッカーに山田二千華とベルギー戦で活躍した宮部藍梨、セッター関奈々巳を先発起用。前日に負傷から復帰した主将の古賀紗理那はベンチで戦いを見守った。
第1セット、強豪中の強豪を相手に一歩も引かず競り合いを続けた日本は、宮部(藍)のサーブで井上の連続弾と山田のモンスターブロックが飛び出しリードを3点とする。イタリアがたまらずタイムアウトを取るが、日本の勢いは止まらず。関の絶妙なトスワークから宮部(藍)と石川が相手選手を唖然とさせる打球を叩き込んで突き放し、セットを先取した。
序盤にリードを奪った第2セットだったが、3連続ブレークを許して追う展開に。粘り続けて幾度も引き寄せた反撃のチャンスを相手の決定力に阻まれ、試合を振り出しに戻された。
流れを変えたい日本は関と石川を、籾井あきと宮部愛芽世に替えて第3セットに臨むが、1得点も挙げられないまま7連続ブレークを許す。苦戦が続くなか時速100キロ超のアタックを放つパオラ・エゴヌの打球をディグで上げる場面もあったが、開始直後の大量失点が響き2セット目を奪われ後がなくなった。
関と石川をコートに戻して挑んだ第4セットは、林の連続得点と井上のブロックなどでリズムよくスタート。しかし、強烈なアタックと高いブロックで連続8得点を挙げた相手に主導権を握られたまま試合は終了。24年ぶりに王座を奪還した男子代表との世界選手権アベック優勝を狙うイタリアから46年ぶりの白星を挙げることは叶わなかった。
井上がチーム最多の15得点(アタック13、ブロック1、エース1)、第3セットでベンチに留まった石川が14得点(アタックのみ)、林が11得点(アタック10、ブロック1)を記録した。
イタリアでは国営放送がこの対戦を生中継。試合後、1セット目を落としたことについてマイクを向けられたダヴィデ・マッツァンティ監督は、「選手たちはブラジル戦の黒星を引きづっていたと思う。ビデオを観て準備したが、日本とはかなり久しぶりの対戦だったので様子を見る必要があった」とコメント。
勝機を見いだした采配については、「トランジションで早めに得点を決めなければ、守備がよく速い日本のリズムに持ち込まれてしまい苦しい展開になる。ネットから離れたエリアに日本が守備を取っていたので、フェイントやプッシュを多用するよう指示した。効果が出てブレークに繋げることができた」「相手にプレーさせてこちらのブロックの具合を見極めてから、ストレートコースを閉めるよう指示した。2回成功した後、日本はそこに打ってこなくなった」とベンチワークが的中したことを明かした。
火の鳥NIPPONは休養日1日を挟み、日本時間10月7日21時15分開始の第3戦で世界ランク17位のプエルトリコと対戦する。
構成●THE DIGEST編集部
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第1セット、強豪中の強豪を相手に一歩も引かず競り合いを続けた日本は、宮部(藍)のサーブで井上の連続弾と山田のモンスターブロックが飛び出しリードを3点とする。イタリアがたまらずタイムアウトを取るが、日本の勢いは止まらず。関の絶妙なトスワークから宮部(藍)と石川が相手選手を唖然とさせる打球を叩き込んで突き放し、セットを先取した。
序盤にリードを奪った第2セットだったが、3連続ブレークを許して追う展開に。粘り続けて幾度も引き寄せた反撃のチャンスを相手の決定力に阻まれ、試合を振り出しに戻された。
流れを変えたい日本は関と石川を、籾井あきと宮部愛芽世に替えて第3セットに臨むが、1得点も挙げられないまま7連続ブレークを許す。苦戦が続くなか時速100キロ超のアタックを放つパオラ・エゴヌの打球をディグで上げる場面もあったが、開始直後の大量失点が響き2セット目を奪われ後がなくなった。
関と石川をコートに戻して挑んだ第4セットは、林の連続得点と井上のブロックなどでリズムよくスタート。しかし、強烈なアタックと高いブロックで連続8得点を挙げた相手に主導権を握られたまま試合は終了。24年ぶりに王座を奪還した男子代表との世界選手権アベック優勝を狙うイタリアから46年ぶりの白星を挙げることは叶わなかった。
井上がチーム最多の15得点(アタック13、ブロック1、エース1)、第3セットでベンチに留まった石川が14得点(アタックのみ)、林が11得点(アタック10、ブロック1)を記録した。
イタリアでは国営放送がこの対戦を生中継。試合後、1セット目を落としたことについてマイクを向けられたダヴィデ・マッツァンティ監督は、「選手たちはブラジル戦の黒星を引きづっていたと思う。ビデオを観て準備したが、日本とはかなり久しぶりの対戦だったので様子を見る必要があった」とコメント。
勝機を見いだした采配については、「トランジションで早めに得点を決めなければ、守備がよく速い日本のリズムに持ち込まれてしまい苦しい展開になる。ネットから離れたエリアに日本が守備を取っていたので、フェイントやプッシュを多用するよう指示した。効果が出てブレークに繋げることができた」「相手にプレーさせてこちらのブロックの具合を見極めてから、ストレートコースを閉めるよう指示した。2回成功した後、日本はそこに打ってこなくなった」とベンチワークが的中したことを明かした。
火の鳥NIPPONは休養日1日を挟み、日本時間10月7日21時15分開始の第3戦で世界ランク17位のプエルトリコと対戦する。
構成●THE DIGEST編集部
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