バレーボール

バレー日本代表の若きアタッカーが世界最高峰セリエAを震撼させる大活躍! 21歳・高橋藍が開幕から2戦連続MVP選出

THE DIGEST編集部

2022.10.16

強豪を相手に2試合連続のMVPに選出された高橋。今後の戦いにも注目だ。(C) Lega Pallavolo Serie A

 バレーボール男子日本代表の若きエース高橋藍が、並外れたパフォーマンスで開幕したばかりの世界最高峰リーグを震撼させている。

【動画】現地驚愕の大活躍で2戦連続MVP! 高橋藍の開幕戦パフォーマンスをチェック
 昨シーズン、高橋が初の海外挑戦の場に選んだのは、日本代表の主将・石川祐希が7シーズン目を過ごしていたイタリアのセリエA。シーズン後半から加入した所属先パドヴァはすでにメンバーが固まっていたため、本来のポジションであるアウトサイドヒッターではなく、出場13試合のほとんどはリベロ。チームは降格圏内のまま迎えたレギュラーシーズン最終戦で、日本代表のチームメート西田有志が所属していたヴィ―ボバレンティアを退け、トップリーグ残留を決めた。

 ネーションズリーグと世界選手権で決勝トーナメント進出を果たすなど、代表で掴んだ確かな手応えを携えて、今シーズンは開幕からアタッカーとして本格参戦。プレシーズンマッチ初日に後半からコートに入り、1セットダウンからの逆転勝利に大きく貢献し、翌日は試合開始からコートに立った。

 3シーズン指揮を執るヤコポ・クッチーニ監督の信頼を勝ち取った高橋は、先発メンバーとして開幕戦に出場。東京五輪の金メダリストで最優秀選手でもあるイアルバン・ヌガペド(フランス代表)や世界屈指のセッターの1人、ブルーノ・レゼンデ(ブラジル代表)を擁する4強の一角、モデナを相手にいきなり躍動する。17得点(アタック16、ブロック1)、アタック決定率56%、レセプション(A+Bパス)69%の数字を叩き出し、フルセットでのシーズン初勝利にチームを牽引。飛び抜けたレベルの攻守で金星の立役者となり、イタリアで初のMVP(マン・オブ・ザ・マッチ)を獲得した。

 セリエAの12チーム全選手168名の中で、身長190cmに届かないアタッカーはわずか4選手。その中の1人、188cmの高橋はバレーボール界の最強リーグをさらに驚かせた。

 第2節、リーグ2連覇中のチヴィタノーヴァ戦でパドヴァは再びフルセットを制して大金星。先発フル出場した高橋は、試合最多の22得点(アタック20、ブロック2)、アタック決定率54%、レセプション(A+Bパス)でも77%をマークして、開幕戦を超えるパフォーマンスを披露したのだ。
 
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