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【チャンピオンズカップ】2連覇を狙うテーオーケインズが妥当。相手は百戦錬磨の手綱さばき“くせ者”騎乗の3歳馬が浮上する!?

三好達彦

2022.12.03

チャンピオンズカップ2連覇を狙うテーオーケインズ。手綱をとる松山騎手も馬体に太鼓判を押す。写真:産経新聞社

チャンピオンズカップ2連覇を狙うテーオーケインズ。手綱をとる松山騎手も馬体に太鼓判を押す。写真:産経新聞社

 12月4日(日)、秋のJRAダート王決定戦であるチャンピオンズカップ(GⅠ、中京・ダート1800m)が中京競馬場で行なわれる。史上2頭目の本レース2連覇を懸けて出走するテーオーケインズ(牡5歳/栗東・高柳大輔厩舎)の”一本被り”が予想される今年だが、その評価は妥当なのか?本馬を中心にメンバーの力関係を見ていこう。

 テーオーケインズは昨年のアンタレスステークス(GⅢ、阪神・ダート1800m)で重賞初勝利を挙げると、その勢いを駆って帝王賞(JpnⅠ、大井・ダート2000m)で2着に3馬身差を付けて圧勝。一気に中距離ダート戦線のトップへと躍り出た。

 次走のJBCクラシック(JpnⅠ、金沢・ダート2100m)は4着に敗れるも、12月のチャンピオンズカップでは直線で独走態勢に持ち込み、2着に6馬身差をつけて勝利を収め、改めてポテンシャルの高さを強く印象付けた。
 
 今年は2月のサウジカップ(GⅠ、キングアブドゥルアジーズ・ダート1800m)に遠征して8着となったあと、帰国初戦となる平安ステークス(GⅢ、中京・ダート1900m)を快勝。

 単勝1.5倍の1番人気に推されて連覇を狙った次走の帝王賞では、スムーズに先行したものの、直線で脚があがって4着に敗れてファンを心配させたものの、約半年の休養を経て立て直したJBCクラシック(JpnⅠ、盛岡・ダート2000m)は2着に2馬身半差を付ける圧勝劇を演じた。

 やや”ムラ駆け”の傾向はあるものの、GⅠとJpnⅠを併せて3勝という実績は断然で、最上級の評価を受けるのは自然。気になる今年の帝王賞での敗戦だが、サウジアラビア遠征から帰国後の平安ステークスを走り過ぎた反動とも考えられ、実際に厩舎スタッフは当時、「調子がなかなか上がってこなかった」と体調にいくぶんか問題があったことを明かしている。

 今年はJBCクラシック後にやや疲れが出ていたというものの、手綱をとる松山弘平騎手は「1週前追い切りではしっかり動けていた」と話す。また、「馬が大人になってどっしりとした印象」と好感触を伝えている。

 1週前に強めを追って、最終追い切りは軽めで調整するという本馬の調整パターンを順調に踏襲。動きの力強さから調整の順調さを感じさせるだけに、本馬を主軸と評価するのが妥当だろう。例えば連勝系の馬券で”アタマ”に固定しないまでも、少なくとも軸に据えるべき存在だと考える。
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