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ラグビー

2大会連続の快進撃なるか? 来年のラグビーW杯でジャパンを高みに導く「注目の5人」をピックアップ!

向風見也

2022.12.04

今年からアウトサイドセンターに定着するライリー(左)と昨年は国内リーグでMVPを受賞した堀江(右)。(C) Getty Images

今年からアウトサイドセンターに定着するライリー(左)と昨年は国内リーグでMVPを受賞した堀江(右)。(C) Getty Images

◇ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)/アウトサイドセンター・ウイング/25歳/187センチ・102キロ

 日本大会で5トライの松島幸太朗と並ぶ屈指の走者。昨年、初めて選ばれた日本代表にあって、今年から主力のアウトサイドセンターに定着している。身体が大きくて足が速いといった才能を示すのに加え、目の前の防御をぎりぎりまで引き付けながらのハンズパス、相手に掴まれた後のオフロードパスといった妙技も披露する。

「豪州でプレーしていた時は自分の強さを持ち味にしてきましたが、日本でペースの速いラグビーに触れるなか、自身のパス&キャッチのスキルを培った」

 防御も堅い。鋭い出足で走者を仕留めたり、大きく駆け戻ってピンチを防いだり、相手の攻めを接点から大外に向かって追い込むようなコースを取ったり。チーム事情によってはタッチライン際のウイングにも入り、相手の蹴る高い弾道のキックにも対応する。

 南アフリカに生まれてオーストラリアで育った。プロ選手になれたのは来日してからで、ワイルドナイツでの活躍から海外のオファーを受けても「他のクラブでのプレーは考えていません。まだまだ恩返しがしたい」。律義さを保つ。
 

◇堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)/フッカー/36歳/180センチ・104キロ

 国内有数の才能。2011年以来3度のワールドカップに出場し、その間には海外経験も積んだ。スクラム最前列のフッカーを務めながら、パス、キック、ランを高次で披露する。ワイルドナイツの防御システムを主体的に考えるなど、競技への造詣が深い。

 成長を止めない。2015年に出会った佐藤義人氏とトレーニングを重ね、身体動作を極める。コンタクトした瞬間に自分よりも大きな選手を弾いたり、背筋を伸ばしたまま人垣に身体を差し込んだりと、数値では表せぬ強さをにじませる。

 昨季のワイルドナイツでは、代表主将の坂手淳史が先発してハードタックルを連発。途中出場の堀江は妙技と献身で相手を突き放し、チームの日本一と自身のリーグMVP受賞を喜んだ。

「フィジカル的にも能力的にも落ちていった36、7歳の選手をたくさん見てきた。自分がそうならずに調子よくいられるのは、非常に嬉しいことで」

 この秋の代表活動には不参加も、藤井雄一郎ナショナルチームディレクター曰く「スーパー特別扱い」。フランス大会までの復帰が待たれる。

文●向風見也
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