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格闘技・プロレス

「あまりに良すぎる」渾身ボディーでKO! 井上尚弥の“歴史的快挙”にバトラー母国メディアも脱帽「文句なしの勝利だ」

THE DIGEST編集部

2022.12.13

バトラーを最初から最後まで一方的に攻め続けた井上。その破壊力に賛辞が相次いだ。写真:AP/アフロ

バトラーを最初から最後まで一方的に攻め続けた井上。その破壊力に賛辞が相次いだ。写真:AP/アフロ

 最後は猛ラッシュで趨勢を定めた。

 12月13日、ボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(大橋)は、東京・有明アリーナにて、WBOバンタム級王者のポール・バトラー(英国)と対戦。世界が熱視線を送った一戦で11回途中KO勝ちを収め、日本人初、そしてアジア人初の完全統一王者となった。

 立ち上がりから守勢に回ったバトラーのディフェンスに苦しんだ。井上は6回を過ぎてからはガードを下げ、後ろに手を組む“挑発”とも言える振る舞いを見せ、相手の攻撃を引き出そうと工夫をするも、それでも34歳の英国人戦士の徹底防御の構えは崩れない。
 
 それでも我慢強く攻め抜いた“モンスター”は、ついにバトラーを打ち破る。11回途中に相手の足を止め、ロープ際に追い込むと、強烈なボディーを炸裂。これで初ダウンを奪われ、四つんばいになったバトラーは「無理だ」と言わんばかりに首を振り、レフェリーが試合を止めた。

 さまざまなテクニックを用いながら、最後は一気呵成に勝利を掴んだ井上。史上9人目となる階級完全統一を果たした29歳の日本人には、海外メディアからも賛辞の声が上がっている。英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』は「あまりに良すぎる」と銘打った速報記事内で「バトラーはネガティブなスタイルだったが、生き残るためによくやった」と母国戦士を称えつつ、「文句なしの勝利だ。イノウエは残忍なコンビネーションで相手をリングに倒し、そこから回復させなかった」と“モンスター”の破壊力をべた褒めした。

 文字通り世界を驚かせてきた井上。試合後には「やり残したことはない」とスーパーバンタムへの階級上げを明言した偉才は、まだまだスターダムをのし上がり続けそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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