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格闘技・プロレス

「日本に行く可能性は遥かにある」のはフルトン? アフマダリエフ? 井上尚弥のSバンタム級挑戦に米誌が早くも熱視線!

THE DIGEST編集部

2022.12.19

バトラーを容赦なく打ち倒した井上。試合後に階級上げを明言した怪物には、早くも注目が集まっている。写真:AP/アフロ

バトラーを容赦なく打ち倒した井上。試合後に階級上げを明言した怪物には、早くも注目が集まっている。写真:AP/アフロ

「スーパーバンタムには強豪がひしめいているので、今2人が2団体統一という状況。そこをスーパーバンタムに上げて、トップ戦線に入っていきたいなと」

 去る12月13日に東京・有明アリーナで行なわれたWBOバンタム級王者ポール・バトラー(英国)との4団体統一戦を制し、日本人としてはもちろん、アジア人として史上初となる完全統一を果たした井上尚弥(大橋)は、試合後のリングでそう叫んだ。

 これまでにライトフライ級からバンタム級まで階級を上げてきた井上は、そのたびにパワーアップした姿を見せてきた。もっとも、バンタム級での減量に限界はあったのかもしれない。今回のバトラー戦前の計量において、わずか30グラムだけではあったが、キャリア初のオーバー。試合後に29歳は「バンタム級のウエイトが楽ではない」とも話した。

 ゆえに井上にとって適正階級とも言われるスーパーバンタム級での挑戦にファンやメディアの期待は高まっている。米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』は、井上が一方的に攻め続けたバトラー戦の試合内容を伝えたうえで、「彼はスーパーバンタム級でも同じことができるだろうか?」と、本人が意思を表明した階級上げ後の可能性について言及した。
 
 現在スーパーバンタム級は、スティーブン・フルトン(米国)がWBCとWBO、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)がWBAスーパーとIBFを保持。2大王者が君臨している状況だ。ゆえに井上は両雄の持つベルトに挑み、同級戦線をかき乱せるかが注目される。そうしたなかで、『Sports Illustrated』は「フルトンは次戦のブランドン・フィゲロア(米国)とのリマッチのため、少なくとも暫定的に126ポンド(フェザー級)に移る」とし、タイトルマッチの行方は次のように予想した。

「フルトンはイノウエとの対決に興味こそ示してはいるが、両者が最も稼ぐことのできる日本へ行くという可能性は低いように思える。一方でアフマダリエフの方が日本に行く可能性は遥かにある。そんな彼も手の負傷によって6月から戦列離脱しており、まずはマーロン・タパレス(フィリピン)との試合で防衛義務を果たしてタイトルを守らなければならない」

 そして、「アフマダリエフがタパレスに勝てば、アフマダリエフvsイノウエの一戦が来年の一大イベントになる」とも断言した『Sports Illustrated』。仮に実現すれば、世界が熱視線を向けるビッグマッチとなるが、はたしてどうなるか。井上がスーパーバンタム級で成功を掴む意味でも、マッチメイクの行方は注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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