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「この男には誰も勝てない」米ボクシング界の“重鎮”が井上尚弥のSバンタム級挑戦に太鼓判!「脳震盪を起こすパンチの持ち主だ」

THE DIGEST編集部

2022.12.24

バトラーを文字通りに打ちのめした井上。そのパフォーマンスについてボクシング界の重鎮も太鼓判を押している。写真:AP/アフロ

 バンタム級史上初の4団体統一王者となった井上尚弥(大橋)は、スーパーバンタム級でも通用するのか。"次なる挑戦"に早くもボクシング界から熱い視線が注がれている。

 去る12月13日、WBO同級王者のポール・バトラー(英国)を11回TKOで下し、アジア人初の完全統一を果たした井上。勝利後には、WBC、WBO同級王者のスティーブン・フルトン(米国)やWBAスーパー、IBF王者のムラドジャン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)といった難敵がひしめくスーパーバンタム級への転向をあらためて明言した。

 この"モンスター"の堂々宣言を受け、スポーツラジオ局『talkSPORT』は現地時間12月23日に米興行大手『Top Rank』のCEOを務め、「ボクシング界の重鎮」として知られるボブ・アラム氏のコメント記事を掲載。「彼(井上)は4つあるバンタム級王座をすべて返上し、122ポンド(スーパーバンタム級)へ階級を上げるだろう」と前置きしたうえで、今後の展望を語っている。
 
 まず、フルトンとアフマダリエフが待ち受けるスーパーバンタム級の状況を踏まえたアラム氏は、井上の目標について、「王座獲得だけでなく、統一だ」と断言。そして「この男には誰も勝てないだろう」と続け、「特にこの階級で彼は、美しいボクシングを披露するし、脳震盪を起こすようなパンチの持ち主だ」と絶賛の言葉を並べた。

 また、こうしたアラム氏の発言を紹介した同メディアは、「イノウエがすでに同世代におけるパウンド・フォー・パウンド(PFP)の名選手であることは間違いない」と記述。1階級上でのさらなる活躍にも期待せざるを得ないようで、記事の最後は、「スーパーバンタム級はやり過ぎだろうか? それは来年、明らかになるだろう」と結んでいる。

 バトラー戦から1週間以上が経過し、すでに"新たなステージ"へ向けて練習を再開している井上。今後もその一挙手一投足に対する興味は尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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