軽快な足音が寒空に響いた。

　１月29日、岡山県内市町村別対抗駅伝（「晴れの国岡山」駅伝競走大会）が９区間42.195キロで開催された。注目のスーパー中学生、ドルーリー朱瑛里（津山市）は３区(３キロ)を９分40秒で走り、区間新を樹立した。

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　小雪がちらつくなか５番目に襷を受けた15歳は、寒さを吹き飛ばすような勢いで走り出した。33秒前に走り出した倉敷市（旧倉敷市）を含む３チームを抜き、チームを２位に押し上げ、これまで金光由樹（当時倉敷第一中）の区間記録（９分50秒）を10秒更新した。

　レース後、ダウンを済ませた15歳は報道陣の前に姿を現し、「コンディションは４割、５割。調整があまり出来ていなかった」と明かした。津山市では40～50センチ雪が積もったため、練習が出来ていない状況だったのだ。

　その影響は大きく、「中間からペースが落ちて、後半も上げきらず終わってしまった」と反省。それでも「トップで見える位置で渡せたことが良かった」とトップの岡山市北区と23秒差で繋いだことには安堵した。
  　昨年８月に行なわれた全日本中学校陸上競技選手権の女子1500メートルを制し、才能を開花させると、今月15日の全国都道府県駅伝３区（３キロ）では、９分２秒で17人抜きを披露していた。

　次戦は、２月５日に開かれる全国中学生クロスカントリー大会に出場予定だ。

取材・文●永野祐吏（THE DIGEST編集部）

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