2月9日、日本陸上競技連盟はマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)コース発表会見を東京都内で開いた。同会見には、前回大会出場の福士加代子氏(ワコール女子陸上競技部アドバイザー)がゲストのひとりとして登壇。現役時代の"真面目"な一面には、日本陸上競技連盟ロードランニングコミッション リーダー瀬古利彦氏も驚きだったようだ。
五輪4大会連続出場の福士氏は、3000メートルや5000メートルでは当時の日本記録を打ち立てるなど、国内では無敵を誇り、「トラックの女王」とも呼ばれた。そんなランナーは、2008年からマラソンに転向し活躍も、昨年現役を退いた。
東京五輪出場を目指した2019年大会を7位で終えた福士氏は、「本当に緊張しました」と当時を振り返った。そんな彼女は、「(コースの)覚えが悪く、(試走)1回だと無理。前半、後半とやって、あと3~4回くらいは走った。東京に来た時にジョギングも行ったりしましたね。意外と真面目なんですよ!」とMGCに備えていたことを明かすと、瀬古氏は「結構しているね!もっと雑だと思っていた」と思わず本音を漏らしてしまった。
そして「一番見たのは、最後の5キロでしょ?」と瀬古氏が問いかけると、福士氏は「そこは見ていません。最初と最後は、いいんです」とバッサリ否定。これには「え!?何で見ないの?一番大事なところ…。人によって違うんだね」と驚きの色を浮かべていた。
パリ五輪代表切符をかけた今回のMGCは、10月15日に国立競技場発着で行なう。6度の折り返しのコース設計から、ペースの上げ下げが予想されている。このコースに福士氏は、「その(折り返しの)練習はしますよ」と選手の立場に置き換えて回答すると、瀬古氏は「練習する?私は折り返しの練習はしたことないよ。でも、今回はした方がいいかもね」と同意した。
「するよ。私はそういう、セコいところで稼ごうとするので」と福士氏が選手時代を回顧したところで、「俺がセコいんだよ(笑)」と瀬古氏は自身の持ちネタを披露。すかさず「そういうこと聞いてない(笑)」と福士氏は突っ込みを入れた。
終始、和やかなムードで行われた会見。両レジェンドが口にしたように、今回のMGCでは、6度の折り返しが勝負の行方を左右するかもしれない。
取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)
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東京五輪出場を目指した2019年大会を7位で終えた福士氏は、「本当に緊張しました」と当時を振り返った。そんな彼女は、「(コースの)覚えが悪く、(試走)1回だと無理。前半、後半とやって、あと3~4回くらいは走った。東京に来た時にジョギングも行ったりしましたね。意外と真面目なんですよ!」とMGCに備えていたことを明かすと、瀬古氏は「結構しているね!もっと雑だと思っていた」と思わず本音を漏らしてしまった。
そして「一番見たのは、最後の5キロでしょ?」と瀬古氏が問いかけると、福士氏は「そこは見ていません。最初と最後は、いいんです」とバッサリ否定。これには「え!?何で見ないの?一番大事なところ…。人によって違うんだね」と驚きの色を浮かべていた。
パリ五輪代表切符をかけた今回のMGCは、10月15日に国立競技場発着で行なう。6度の折り返しのコース設計から、ペースの上げ下げが予想されている。このコースに福士氏は、「その(折り返しの)練習はしますよ」と選手の立場に置き換えて回答すると、瀬古氏は「練習する?私は折り返しの練習はしたことないよ。でも、今回はした方がいいかもね」と同意した。
「するよ。私はそういう、セコいところで稼ごうとするので」と福士氏が選手時代を回顧したところで、「俺がセコいんだよ(笑)」と瀬古氏は自身の持ちネタを披露。すかさず「そういうこと聞いてない(笑)」と福士氏は突っ込みを入れた。
終始、和やかなムードで行われた会見。両レジェンドが口にしたように、今回のMGCでは、6度の折り返しが勝負の行方を左右するかもしれない。
取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)
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