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マラソン・駅伝

どこよりも早い箱根駅伝予想! 第100回大会は戦力的には「駒大」が一歩リードか? 王者を追うチームの“選手層”を徹底分析

酒井政人

2023.03.29

箱根3区で区間2位と力走した篠原が、学生ハーフで強さを発揮し優勝した。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

箱根3区で区間2位と力走した篠原が、学生ハーフで強さを発揮し優勝した。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 今年の箱根駅伝は駒澤大が2年ぶり8度目の総合優勝。圧倒的な強さで悲願の“駅伝3冠”に到達した。2位に中央大、3位に青山学院大が入ると、國學院大、順天堂大、早稲田大、法政大、創価大、城西大、東洋大の順でシード権を獲得している。

 箱根駅伝後は新チームが始動。2~3月にはクロスカントリーやロードレースがあって、4月には新入生も入学する。戦力に動きが出てきているが、第100回箱根駅伝をめぐる戦いはどうなっていくのか。現時点の状況から占っていきたい。

 王者・駒大は大エース・田澤廉が卒業するも、箱根3区を区間2位と好走した篠原倖太朗(新3年)が今冬に大活躍した。2月5日の香川国際丸亀ハーフマラソンを日本歴代4位&日本人学生最高となる1時間0分11秒で走破すると、3月12日の日本学生ハーフマラソンを1時間2分16秒で完勝。エースの座に駆け上がろうとしている。

 10000mで日本人学生歴代3位の27分41秒68を持つ主将・鈴木芽吹、昨年の全日本8区で区間賞に輝いた花尾恭輔ら最上級生がチームを引っ張り、トラックシーズンでは佐藤圭汰(新2年)の躍進が期待されている。佐藤は3区を予定していた箱根駅伝を体調不良で欠場したが、その後は田澤、鈴木、篠原らと約1カ月、米ニューメキシコ州アルバカーキで高地合宿を実施。2月12日のアジア室内選手権3000mは室内日本歴代6位の7分56秒41で銀メダルを獲得した。
 
 箱根駅伝では山川拓馬が5区で区間4位、伊藤蒼唯が6区で区間賞。“山”に強力な新2年生がいるだけでなく、5000m14分00秒前後の新入生が6人加わり、新チームも選手層が厚くなりそうだ。

 戦力的には駒大が一歩抜けているが、名将・大八木弘明監督から藤田敦史ヘッドコーチに指揮官が交代する影響がどう出るのか。今季3冠を成し遂げた重圧もあり、藤田新監督にとっては簡単ではない“1年目”になるだろう。
 
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