マラソン・駅伝

高校駅伝予選で起きた“誘導ミス”を県高体連が謝罪。全国の切符を逃した中越高は「受け入れる」と抗議を取り下げ

THE DIGEST編集部

2023.04.01

高校駅伝で誘導ミスが起きていた。※写真はイメージ。(C)THE DIGEST写真部

 新潟県高体連の陸上専門部委員長と副委員長は、昨年10月に行なわれた全国高校駅伝の予選(男子)で"誘導ミス"が生じていた事実を認め、3月27日、同ミスによる被害を受けた中越高校に謝罪。31日、同校ホームページでその旨が報告された。

 事の発端は、10月28日に開催された新潟県高校駅伝の3区だ。トップをひた走っていた中越高は先導の自転車により誤ったルートに誘導され、約200メートルも長く走行。2位以下に約20秒のリードを保っていた同高だったが、正規ルートから外れた間に十日町高校に先頭を譲ってしまい、4区へ襷を渡した時には13秒のビハインドとなったのだ。

 その後に中越高は前を猛追するも、最後までトップに返り咲くことはなく十日町高とは12秒差の2位に。大会3日後に同校は、抗議文を新潟県高等学校体育連盟に提出したが、結果は覆らずに全国の切符を逃した。
 
 騒動から約5か月が経過した3月31日、中越高はホームページに謝罪を受けたと報告。新潟県高体連は、誤誘導の原因を2つ挙げたという。

「運営総務の競技運営ならびに審判業務に関して周知や連絡、確認の徹底が十分でなかった」

「各係に対して、打ち合わせの徹底および運営側の意向を十分に伝達できなかった」

 また、中越高は「この説明と謝罪が新潟県高等学校体育連盟および新潟県高体連陸上競技専門部としての説明と謝罪であることを確認し、受け入れることをお伝えしました」と抗議を取り下げたとした。

 全国大会に向けて練習を重ねる生徒たち。大会側のミスで高校生の努力が水の泡とならないように、改善策を練ってほしい。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】アクシデントの佐藤早也伽が「足に問題はなかったので大丈夫です」と報告!涙の途中棄権も「前向きに頑張ります」【大阪国際女子マラソン】

【関連記事】「注目され過ぎるのは好きではない」15歳のドルーリー朱瑛里、"報道のプレッシャー"に苦悩を吐露。岡山陸協は「大事に育てたい」

【関連記事】「絶対飛んでるでしょ!」岡山の"スーパー中学生"ドルーリー朱瑛里が海外でも話題に!驚異の17人抜きには英記者も脱帽【女子駅伝】