マリンメッセ福岡で開催されている世界水泳。競泳３日目の最終種目は女子100メートル平泳ぎ決勝が行なわれ、ロンドン五輪銅メダリストの鈴木聡美が登場。４度目の世界水泳で初めて進んだファイナルは8位に終わった。

　福岡県出身の鈴木は大外８レーンで臨んだ。会場から「ジャパン、サトミ・スズキ」とコールされると、故郷の観客から割れんばかりの大歓声が上がり、32歳はスタンドに笑顔を振りまき入場した。

　出場した選手のなかで、唯一の30代。地元で開催される世界水泳に強い思いを抱き続け、実力で晴れ舞台を掴み取った最年長は全力で強豪スイマーにぶつかった。後半も必死に食らいついたが、上位との差は最後まで詰め切れず、1分6秒67でフィニッシュした。
  　予選で14年ぶりに更新した自己ベストには届かなかったが、泳ぎ終わった地元のヒロインはスタンドに深く一礼。最後まで拍手は鳴りやまなかった。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

【動画】鈴木聡美が４度目の世界水泳で初の決勝進出！

【関連記事】「すげー！」「怖すぎて無理！」高さ27メートルに悲鳴!?国内初開催ハイダイビングの“美技”に大歓声【世界水泳】

【関連記事】「犬に引っ掻かれたようだ」水球豪選手の胸には複数の“傷跡”。中国戦後に披露した動画が波紋「酷い話だ」【世界水泳】