F１第12戦のベルギー・グランプリは７月30日に決勝が行なわれ、独走状態のマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が今回も存分にその速さを見せつけて８連勝。今季10勝目で通算勝利数を45に伸ばした。

【動画】F１公式も角田裕毅のベルギーGP決勝のパフォーマンスを絶賛！ 　また、22秒差でセルジオ・ペレスが２位につけたことで、レッドブルは今季５回目の１-２フィニッシュを達成。ハンガリーで1988年にマクラーレン・ホンダが記録した11連勝という記録を塗り替えた彼らは、昨季最終戦のアブダビGPから続いている連勝を13に更新している。

　このベルギーでの週末はギアボックス交換によって５グリッド降格が科せられて、予選ではトップに立つも６番グリッドからのスタートとなったフェルスタッペンだが、スプリントで前に出た新星オスカー・ピアストリ（マクラーレン）を難なくパスしたように、決勝でもライバルたちを12周目には全て抜き去り、第２スティントに入って間もなく、チームメイトもかわして、そのままチェッカーフラッグを受けた。

　フェルスタッペンは、「誰も夢見ることすらできないほど、このシーズン前半は素晴らしいものだった。チームのパフォーマンスも、長い連勝記録も、信じられないほどだ。もちろん、この瞬間を楽しんでいるが、同時にこの勢いとレベルを、これからも長く保ちたい。サマーブレイクの後、ザントフォールト（オランダGP）では、また強さを見せたい」と、歴史的な強さを発揮した前半戦を振り返るとともに、シーズン後半戦に向けても変わらぬ意欲を示している。

　アルベルト・アスカリが1952年から53年にかけて、セバスチャン・ヴェッテルが2013年にそれぞれ樹立した最多連勝記録（９連勝）を更新する可能性も非常に高いと見られる最強王者。2015年に17歳でF１デビューを飾って以降、あらゆる最年少記録を塗り替えている25歳は、この先、あらゆる最多記録を新たに打ち立てていこうとしており、それがF１最大の興味となるかもしれない。