“川内劇場”がお茶の間を賑わせた。
10月15日に開催された『マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)』。2時間9分18秒で4位となり五輪出場権を獲得できる2位に12秒及ばなかった川内優輝(AD損保)だが日本陸連ロードランニングコミッションリーダーを務める瀬古利彦氏が「あっぱれ!」と称えるほどの力走を見せたのだ。
スタートから勢いよく飛び出した川内は、あっという間にライバルを置き去りにした。ハイペースのまま突き進むと、25キロ通過時の後続との差は42秒。35キロ過ぎに6人の集団に吸収されるも、川内は粘りを見せた。
39キロ手前でロングスパートを仕掛けた小山直城(Honda)に置いていかれたが、赤﨑暁(九電工)、大迫傑(Nike)の背中が見える位置で競技場に戻ると、最後まで懸命に前を追った。
誰も付いてこなかった展開は、川内自身も不思議に感じていたようだ。7位になった井上大仁(三菱重工)は、Xで川内とのやり取りを明かしている。
「ゴール後に川内さん、帰りの電車でバッタリ会った(セルオド・)バトオチルさんに『何でついて行かなかったの?』と。すみません行ききれませんでした、、、(笑)」
これには川内が反応しており、「このコメントには伏線があって、『他の選手が飛び出しても追うかはわかりませんが、川内さんか○○が飛び出したら追いますよ』とレース前に言われていたので、レース後に声かけしました」と説明している。
心の準備をしていたものの、鉄人の大胆な戦略にお手上げ状態だった井上。他の選手も同じ心境だったかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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スタートから勢いよく飛び出した川内は、あっという間にライバルを置き去りにした。ハイペースのまま突き進むと、25キロ通過時の後続との差は42秒。35キロ過ぎに6人の集団に吸収されるも、川内は粘りを見せた。
39キロ手前でロングスパートを仕掛けた小山直城(Honda)に置いていかれたが、赤﨑暁(九電工)、大迫傑(Nike)の背中が見える位置で競技場に戻ると、最後まで懸命に前を追った。
誰も付いてこなかった展開は、川内自身も不思議に感じていたようだ。7位になった井上大仁(三菱重工)は、Xで川内とのやり取りを明かしている。
「ゴール後に川内さん、帰りの電車でバッタリ会った(セルオド・)バトオチルさんに『何でついて行かなかったの?』と。すみません行ききれませんでした、、、(笑)」
これには川内が反応しており、「このコメントには伏線があって、『他の選手が飛び出しても追うかはわかりませんが、川内さんか○○が飛び出したら追いますよ』とレース前に言われていたので、レース後に声かけしました」と説明している。
心の準備をしていたものの、鉄人の大胆な戦略にお手上げ状態だった井上。他の選手も同じ心境だったかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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