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現役最強イクイノックスvs世代最強女王リバティアイランドの一騎打ちは今年最高の大一番! 気になる2頭のポイントは?【ジャパンカップ】

三好達彦

2023.11.25

現役最強馬イクイノックスがジャパンCで今年の牝馬三冠馬と激突する。写真:産経新聞社

 この秋、否。今年最高の大一番となる第43回 ジャパンカップ(GⅠ、東京・芝2400m)が11月26日に行なわれる。

 GⅠ5連勝で、ワールドベストレースホースランキングでトップに立っているイクイノックス(牡4歳/美浦・木村哲也厩舎)。昨年の阪神ジュベナイルフィリーズから今年の牝馬三冠と、GⅠレース4連勝を飾る世代最強女王リバティアイランド(牝3歳/栗東・中内田充正厩舎)。言うまでもなく、この2頭の激突が最大の焦点である。

 宝塚記念からの休み明けぶっつけで、天皇賞(秋)を圧勝したイクイノックスについて論評するのは、もはや無粋と言うもの。その天皇賞のレビューで筆者は本馬を「史上最強馬」と綴り、少なくない批判コメントの礫を受けたのも確か。もちろん、レース条件やメンバーの組み合わせによって評価が変動するのは事実だが、それでもイクイノックスの評価は揺るがない。

 あえて気になるポイントを探すならば、レース間隔が初めて中3週という短期になったこと。そして、天皇賞で1分55秒2という驚異的レコードを叩き出した反動はないのか、という2点だろう。
 
 これは正直なところ、やってみなければ分からないが、木村調教師はレース後こそ「しっかり走ってくれたんだなという印象と体つき」と疲れが見られたことを明かすが、次いで「それから1日たち、1週間、10日と見ていると、健康状態が戻って来ていると見ています」とリカバリーの順調さを認めている。

 実際イクイノックスは、今週3頭併せの真ん中で行なわれた最終追い切り(南W・良)は、ほとんど馬なりであるにもかかわらず、終いの1ハロンは11秒3を計時した。鋭くも力強いフットワークといい、ブレることのない伸びやかなフォームといい、ケチの付けようがないもので前走の反動は感じられない。

 よって、イクイノックスに「本命」の評価を謹呈したい。
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気になる3歳最強女王の仕上がり具合は?