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格闘技・プロレス

筋骨隆々な肉体美で公開計量を一発クリア! 井上尚弥が“8秒”のフェイスオフで分析→導き出したタパレス攻略の変化とは?

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.12.25

公開計量を一発パスした井上。筋骨隆々な上半身をアピールした。写真:福冨倖希

公開計量を一発パスした井上。筋骨隆々な上半身をアピールした。写真:福冨倖希

 12月25日、ボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)が、神奈川県・横浜市内のホテルで公開計量を行ない、55.2キロで一発クリアとなった。

 一方、井上と対峙するWBA・IBF同級王者のマーロン・タパレス(フィリピン)も55.0キロで計量を一発パス。2人の2団体チャンピオンがともに、明日に迫った4団体王座統一戦(東京・有明アリーナ)に向けて、万全のコンディションをアピールした。

 世界中のボクシング関係者が熱視線を送った前日計量。日本が誇る「モンスター」は筋骨隆々な上半身を報道陣に披露した。まるで古代ローマの戦士のような惚れ惚れする肉体美には、海外メディアもため息を漏らした。

 フェイスオフでは両王者とも視線を外さず。緊張感が高まるも、井上が右手を差し出して握手を求めると、タパレスも快く反応。お互いをリスペクトしながら、強い自信を窺わせた。
 
 フィリピン人ボクサーとのフェイスオフは約8秒で、あっさり終了。記者陣から短い時間について問われると、「フェイスオフを長くやっても仕方ないので」と苦笑い。それでも、相手の表情をしっかりと観察した井上はタパレスのわずかな変化に気付く。

「一段と絞ったなという感じがあった。減量がラクではないのかなという感じに見えましたね。アンダーで仕上げてきたので、これからのリカバリーが明日の差になってくると思う」

 短時間だったにもかかわらず、早速攻略への糸口を分析したモンスター。試合当日は、衝撃的なTKO葬でスティーブ・フルトン(米国)をリングに沈めた60.1キロ程度まで戻す予定だという。

 勝てば日本人史上初、そしてテレンス・クロフォード(米国)に続く2人目の2階級4団体統一王者となる井上。「もう試合前日なので、内に秘めたものがあります」と語るように、これまで日本ボクシング界の歴史を塗り替えてきたファイターの闘志は、静かに燃えている。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

【PHOTO】目指すは2階級での4団体統一王者!前日計量を一発クリアした井上尚弥の筋骨隆々な肉体美

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