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格闘技・プロレス

「王座奪還のラストチャンス」バンタム級世界戦で王者・井上拓真に挑むフィリピン人挑戦者に、母国メディアからはベルト奪取に期待の声

THE DIGEST編集部

2024.01.30

2月に世界戦に臨む井上。フィリピン人ボクサーの挑戦を退けられるか。(C) Getty Images

2月に世界戦に臨む井上。フィリピン人ボクサーの挑戦を退けられるか。(C) Getty Images

 2月24日、東京・両国国技館で行なわれるプロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチで、王者・井上拓真(大橋)に、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が挑む。このカードは当初、昨年11月に予定されていた試合だったものの、井上が肋骨を負傷したため延期されていた。

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 両者とも、仕切り直しの一戦となり、チャンピオンである井上にとっては現タイトル戴冠後での初防衛戦。昨年末より、兄・尚弥をはじめ日本人の世界王者が劇的勝利を飾ってきていることからも、自身も多くのファンの期待に応えるべく、ベルトを死守することが至上命題だ。

 しかし、そのベルトに並々ならぬ意欲を見せているのが、挑戦者のアンカハスだ。1月1日に32歳となったばかりのアンカハスはこれまで、39戦で34勝23KOを記録。いずれも28歳の井上の数字を大きく上回っている。2016年にはIBF世界スーパーフライ級王座を獲得し、9度の防衛を果たすなど元チャンピオンとしての実績も申し分ない。

 そして、試合当日まで1か月を切った現在、再び世界タイトル戴冠を目指すアンカハスの心境を母国メディアが伝えている。フィリピンニュースサイト『Philstar.com』では現地時間1月29日、「ジェルウィンはプレッシャーをはねのける」と銘打った特集記事を配信した。

 トピックでは「元IBFスーパーフライ級王者のジェルウィン・アンカハスは、2月24日に東京・国技館アリーナで行なわれるWBAバンタム級王者タクマ・イノウエとの対戦でのプレッシャーの重さを自覚している」と綴られており、その理由として「現在、世界チャンピオンの座に君臨するフィリピン人はおらず、また彼にとって王座奪還のラストチャンスになるかもしれないからだ」と説いている。

 また、対戦相手である井上については、「28歳のタクマ・イノウエは18勝1敗4KOの戦績を保持している。イノウエの唯一の負けは2019年にフランス人のノルディーヌ・ウバーリに判定で敗れたもので、それ以来5連勝している」と日本人王者の直近の戦績も紹介。さらに、「兄であるナオヤ・イノウエは、誰もが認めるWBC/WBA/IBF/WBOスーパーバンタム級王者だ」とも記している。

 加えて、トピックではアンカハスのトレーナー兼マネージャー、ホベン・ヒメネス氏のコメントも掲載。「プレッシャーはある」と挑む側としての心情を吐露している他、「誰もがベルトを楽しみにしているし、ジェルウィンが再び世界チャンピオンになることを心から願っている」として、期待の言葉も語ったとしている。

 32歳、豊富なキャリアを積み上げてきているものの、やはり試合へのプレッシャーを抱えていることが現地メディアを通じて伝えられている。だが、戦いを熟知する挑戦者は母国からの大きな期待も背負う。ボクシング大国の元世界チャンピオンという誇りとともに、アンカハスは2月24日、決死の覚悟で敵地のリングに立つ。

構成●THE DIGEST編集部
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