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「スポーツ界にとって素晴らしいこと」 ハミルトンのフェラーリ移籍にOBは好反応! 専門メディアが推測する「移籍を決断した4つの理由」とは?

THE DIGEST編集部

2024.02.05

メルセデスからフェラーリへの移籍が決まったルイス・ハミルトン。(C)Getty Images

 7度の世界王者ルイス・ハミルトンが今季限りでメルセデスを離脱し、フェラーリに新天地を求めることを発表。世界を驚かせた40歳(来季開幕時)での新たな挑戦で、彼が何を成し遂げられるのかという期待とともに、F1ストーブリーグへの興味も増す一方である。

 2013年にマクラーレンからメルセデスに移籍し、昨季までの11年間で82勝を挙げて6度の年間王座という輝かしいキャリアを築き上げたハミルトンは、自身のSNSで「人生の新たなチャプターを始める時が来た」「幼い頃に夢見ていたことをメルセデスで達成でき、そして今、真紅のフェラーリをドライブするという夢を実現するチャンスが訪れた。これは信じられない幸運だ」と移籍を報告するとともに、メルセデスへの感謝などを綴っている。

 2021年にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)との熾烈なチャンピオン争いを展開して以降、ハミルトンは直近の2シーズンは勝利なしに終わり、レッドブルやフェラーリらライバル、そしてチームメイトのジョージ・ラッセルの歓喜を眺めるという屈辱を強いられてきた。
 
 そんな39歳がここにきてメルセデスとの強固なパートナーシップを解消する決断を下したことについて、彼の同胞であり、F1のOBでもあるジェンソン・バトンがスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』で、「フェラーリにとって大きな変化であり、スポーツ界にとって素晴らしいこと。今後は誰もがF1、特にフェラーリとルイス(ハミルトン)に注目するだろう」と評価している。

 また、元F1ドライバーのマーティン・ブランドルも「ルイスにとっても、F1にとっても、我々にとっても素晴らしいこと」と歓迎し、「メルセデスで見えているものが気に入らなくなったのか、キャリアの終盤に差し掛かり、最後に新たな挑戦をしたかったのかのどちらかだろう」と移籍の理由を推測。加えて、ハミルトンが2013年に懐疑的な見方をされながらもメルセデスに加入して大成功を収めたことを強調し、この再現に期待を寄せた。

 イギリスのF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、「ハミルトンがフェラーリに移籍した4つの大きな理由」を推測し、ひとつ目は「メルセデスに対して信頼を失ったのか?」と見出しを打ち、この2年間のドイツ籍チームの不調、「ゼロポッド」の失敗に代表される方向性の誤りなどから立ち直るのに時間がかかっていることを指摘。新レギュレーションが施行された2021年にフェラーリが最も上手くスタートを切ったことが、ハミルトンにとっても大きかったと見ている。
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ハミルトンが空けるメルセデスのシートを誰が手に入れるのかも注目