絶対王者が圧巻の演技を魅せた。
現地3月29日、フィギュアスケートの世界選手権(米国・ボストン)は男子フリーが行なわれ、ショート首位で迎えた米国のイリア・マリニンが4回転ジャンプを6種類すべて着氷する異次元構成でフリー208.15点をマークし、今季世界最高となる合計318.56点で2連覇を飾った。その別次元なパフォーマンスには海外から賛辞が送られている。
ショート2位発進の鍵山優真が表彰台を確定させた後、男子の大トリで登場したのは「4回転の神」と称される20歳の世界王者だった。マリニンは地元ファンの大声援を背に冒頭は4回転フリップを着氷。GOEが「4.24点」も付く高い出来栄え点だった。
続くジャンプは現役スケーターの中では自身だけが唯一跳べる大技4回転アクセル。アクセルの軌道に入り力強く踏み切ると高く鋭い回転で、幅のあるジャンプをバシッと降りると、会場は大歓声に包まれた。
最大のハイライトとなったこのシーンには、国際スケート連盟(ISU)も興奮を隠せなかった。同連盟は動画を共有したうえで、「言葉が出ない。彼はこの世のものとは思えない」と感嘆を漏らしたほど。結果的には1/4回転不足とジャッジされたものの、その高く美しいジャンプを絶賛した。
その後もルッツ、ループと4回転ジャンプを次々と成功させていくマリニン。体力がきつくなる後半はルッツが2回転になるなどミスはあったが、バックフリップを披露して観衆を沸かせた。4回転ジャンプを含んだ高難度のコンビネーションを堂々と完遂した王者はフィニッシュ後、氷上に倒れて勝利を確信したように握り拳をつくって天を見上げた。
表彰式では19年のネイサン・チェン以来となる米国勢の2連覇を成し遂げた若き王者を、母国のファンは総立ちのスタンディングオベーションでいつまでも祝福した。
9年ぶりの自国開催となった世界選手権を制したマリニン。2026年ミラノ・コルティナ五輪が控える勝負の来季へ弾みをつけた。
構成●THE DIGEST編集部
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最大のハイライトとなったこのシーンには、国際スケート連盟(ISU)も興奮を隠せなかった。同連盟は動画を共有したうえで、「言葉が出ない。彼はこの世のものとは思えない」と感嘆を漏らしたほど。結果的には1/4回転不足とジャッジされたものの、その高く美しいジャンプを絶賛した。
その後もルッツ、ループと4回転ジャンプを次々と成功させていくマリニン。体力がきつくなる後半はルッツが2回転になるなどミスはあったが、バックフリップを披露して観衆を沸かせた。4回転ジャンプを含んだ高難度のコンビネーションを堂々と完遂した王者はフィニッシュ後、氷上に倒れて勝利を確信したように握り拳をつくって天を見上げた。
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