レッドブルの角田裕毅は、F1第6戦のマイアミGPで、スプリントでは19番手スタートから6位入賞を果たし、決勝はスタートポジションを守り切って10位フィニッシュと、合計4ポイントを獲得した。
チームのミス、自身のミス、「RB21」のペース不足など、いくつものネガティブな出来事があったなかで、最低限の収穫を持ち帰った角田に対して、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「ユウキはよくやってくれた」と称賛した。
また、スペインのF1専門サイト『F1i.com』のように「アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)の猛追を受けながら10位を死守したのは立派だ」とポジティブに評価するメディアもいくつか存在している。
【画像】世界を舞台に活躍する日本人F1ドライバー、角田裕毅の車から離れたオフの表情を厳選して紹介! 一方で、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は「(チームメイトの)マックス・フェルスタッペンが見せたペースからは程遠い」、『CRASH』は「マックスから30秒遅れのフィニッシュ」、『MOTORSPORT WEEK』は「まだRB21への適応を進めている最中だが、予選ではマックスに対して大きな差がある。日本人ドライバーには時間が必要だが、レッドブルが求めるレベルでのパフォーマンスを発揮するには、さらなる努力が求められている」と、チームメイトとの比較による厳しい指摘も少なくない。
これには、独モータースポーツ専門サイト『MOTORSPORT TOTAL.COM』も「マイアミのスプリントでピットレーンスタートから6位に入った角田は、レッドブル昇格後、初めて見る者に大きなインパクトを与えたが、その直後、現実に引き戻された……。予選で再びチームメイトとの差が0.75秒前後と開いてしまったのだ」と指摘し、その原因に関心を示している。
「世界王者がRB21のポテンシャルを完全に、いや“それ以上”に引き出せるのに対し、角田は予選で依然として苦戦している。ダイナミクスはほとんどいつも同じだ。Q1とQ2では、両ドライバーのタイム差は0.3秒程度に収まっているが、Q3になるとそれが0.7秒~1.0秒にまで広がってしまう」
マイアミGP予選の後、ホーナー代表は「ユウキはQ3で、少しばかりプッシュしすぎてしまっている。そこにはパターンが見える。Q3では、Q2とほとんど変わらないタイムしか出ていない。おそらく少しばかりやり過ぎているのだろう。これは、経験を積めば改善されていくはずだ」と楽観的に語っている。
角田自身は、「おそらくこの週末で最高のラップ」と評したQ3でのラストアタックでタイムを削れなかったことに困惑を隠せず。“最高のラップ”と呼びながらも「滑りやすく、ブレーキミスも何度かありました。完璧なラップではなかった理由は理解しています。でも、車が思ったように反応してくれなかったのには困惑しました」と語っており、まだレッドブルのドライバーとして道半ばにある現状を改めて窺わせる。
マイアミでは、フェルスタッペンの車にのみフロアのアップデートが施されたため、本当の比較は次戦以降となるが、それでも同メディアは「とりわけ単発のアタックラップで、マックスとまだ大きな差があるのは明らか」と改めて指摘したうえで、「ただし今後、Q3で『壁に頭から突っ込む』ような走りを控えられれば、彼(角田)自身のパフォーマンスも変わってくるはずだ」と期待を寄せた。
「少なくとも現時点で、今季序盤のリアム・ローソンや、昨季終盤のレースで不調だったセルジオ・ペレスほど沈んではおらず、それ自体が角田にとっては小さな成功とも言えるだろう」と、同メディアはこの日本人ドライバーを評しているが、トップチームとしてコンストラクターズ・チャンピオンシップを争ううえで、角田に与えられる猶予期間は長くないだろう。ライバルたちに割って入り、ビッグポイントをコンスタントに獲得するまでに成長を遂げられるかが、来季以降の角田のキャリアにも大きな影響を与えるはずだ。
構成●THE DIGEST編集部
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チームのミス、自身のミス、「RB21」のペース不足など、いくつものネガティブな出来事があったなかで、最低限の収穫を持ち帰った角田に対して、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「ユウキはよくやってくれた」と称賛した。
また、スペインのF1専門サイト『F1i.com』のように「アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)の猛追を受けながら10位を死守したのは立派だ」とポジティブに評価するメディアもいくつか存在している。
【画像】世界を舞台に活躍する日本人F1ドライバー、角田裕毅の車から離れたオフの表情を厳選して紹介! 一方で、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は「(チームメイトの)マックス・フェルスタッペンが見せたペースからは程遠い」、『CRASH』は「マックスから30秒遅れのフィニッシュ」、『MOTORSPORT WEEK』は「まだRB21への適応を進めている最中だが、予選ではマックスに対して大きな差がある。日本人ドライバーには時間が必要だが、レッドブルが求めるレベルでのパフォーマンスを発揮するには、さらなる努力が求められている」と、チームメイトとの比較による厳しい指摘も少なくない。
これには、独モータースポーツ専門サイト『MOTORSPORT TOTAL.COM』も「マイアミのスプリントでピットレーンスタートから6位に入った角田は、レッドブル昇格後、初めて見る者に大きなインパクトを与えたが、その直後、現実に引き戻された……。予選で再びチームメイトとの差が0.75秒前後と開いてしまったのだ」と指摘し、その原因に関心を示している。
「世界王者がRB21のポテンシャルを完全に、いや“それ以上”に引き出せるのに対し、角田は予選で依然として苦戦している。ダイナミクスはほとんどいつも同じだ。Q1とQ2では、両ドライバーのタイム差は0.3秒程度に収まっているが、Q3になるとそれが0.7秒~1.0秒にまで広がってしまう」
マイアミGP予選の後、ホーナー代表は「ユウキはQ3で、少しばかりプッシュしすぎてしまっている。そこにはパターンが見える。Q3では、Q2とほとんど変わらないタイムしか出ていない。おそらく少しばかりやり過ぎているのだろう。これは、経験を積めば改善されていくはずだ」と楽観的に語っている。
角田自身は、「おそらくこの週末で最高のラップ」と評したQ3でのラストアタックでタイムを削れなかったことに困惑を隠せず。“最高のラップ”と呼びながらも「滑りやすく、ブレーキミスも何度かありました。完璧なラップではなかった理由は理解しています。でも、車が思ったように反応してくれなかったのには困惑しました」と語っており、まだレッドブルのドライバーとして道半ばにある現状を改めて窺わせる。
マイアミでは、フェルスタッペンの車にのみフロアのアップデートが施されたため、本当の比較は次戦以降となるが、それでも同メディアは「とりわけ単発のアタックラップで、マックスとまだ大きな差があるのは明らか」と改めて指摘したうえで、「ただし今後、Q3で『壁に頭から突っ込む』ような走りを控えられれば、彼(角田)自身のパフォーマンスも変わってくるはずだ」と期待を寄せた。
「少なくとも現時点で、今季序盤のリアム・ローソンや、昨季終盤のレースで不調だったセルジオ・ペレスほど沈んではおらず、それ自体が角田にとっては小さな成功とも言えるだろう」と、同メディアはこの日本人ドライバーを評しているが、トップチームとしてコンストラクターズ・チャンピオンシップを争ううえで、角田に与えられる猶予期間は長くないだろう。ライバルたちに割って入り、ビッグポイントをコンスタントに獲得するまでに成長を遂げられるかが、来季以降の角田のキャリアにも大きな影響を与えるはずだ。
構成●THE DIGEST編集部
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