「なぜレッドブルは、角田裕毅のシートをいっそ最高額入札者に売らないのか?」
そんなレッドブルのドライバー体制に対する痛烈な皮肉が、現地6月2日に英国の専門メディア『PlanetF1』から飛び出した。この主張の根拠として同メディアが紹介したのは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がモナコGP前の記者会見で語った以下のコメントだった。
「チームとしては、2台をできる限り良いポジションに置きたい。でも、2023年を見れば分かるように、良いマシンがあれば速く走れるし、他のチームがどんな戦略を立てようと打ち負かせるんだ」
この発言を受け、同メディアは「マックスは、適切なマシンさえ手に入れば、全てのレース、ドライバーズタイトル、そしてコンストラクターズタイトルまで、全てを独力で勝ち取れると証明している。そのため、マックスにとってチームメイトの貢献は重要ではない」と論じた。その論理の果てが、“角田のシートを売れ”という過激な提案である。
【動画】ソフトタイヤ連発の角田裕毅がファステストラップ&オーバーテイクで順位アップに成功! フェルスタッペンとはマシンの仕様が異なるとはいえ、スペインGP予選最下位に沈んだ角田に対して、「レッドブルのドライバーとして数週間、勇敢に抵抗してきたが、今やリアム・ローソン(現レーシングブルズ)の領域に足を踏み入れつつある」と厳しく評価した同メディア。「今のツノダは、かつてのローソンのよう。車を降りた彼の顔には、“何かに打ちのめされた者”の表情が浮かんでいる」と角田の苦戦ぶりを表現した。
速さと経験を持ち合わせている角田でさえも苦しんでいる現状を説いた同メディア。「近年、多くの有望なレッドブル・ジュニアが殺戮に追い込まれているなか、ローソンと角田はピエール・ガスリー(現アルピーヌ)とアレックス・アルボン(現ウィリアムズ)の足跡をたどっただけだ」と嘆いた。
そして、現在アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)の昇格を求める声が高まっている状況について、「また若手を“マックスという肉挽き機”に放り込み、彼の目から光を奪うのか」と投げかけ、「今こそついに『もうたくさんだ』と訴える時だ」と主張。以下のようにレッドブルの根本的な問題に対する解決策を提言した。
「ここまで来たら、セカンドシートに競争力を求めるのを完全に諦めて、最高額を提示したドライバーにシートを売却するのはどうだろうか?これは冗談ではない。フェルスタッペンのチームメイトというプレッシャーを完全に取り除くべきだ。(中略)チームの中心であるマックスがいる限り、チームが契約するドライバーは――若手であろうと経験豊富なドライバーであろうと――いずれにせよ、顔に泥を塗られてしまうと、はっきり認めなければならない。だから、他のドライバーのキャリアを潰すくらいなら、ペイドライバーを雇うべきだ」
とはいえ、角田もレッドブル移籍後、クラッシュを喫するまでは徐々に成績を上げてきていた。フェルスタッペンのコメント通り、レッドブルのセカンドシート問題はマシンの戦闘力によるところも大きいのかもしれないが、いかに適応できる環境が整えられているかが本当の課題なのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】SC明けのフェルスタッペンvsラッセルの上空&オンボード映像と、問題の衝突シーン
そんなレッドブルのドライバー体制に対する痛烈な皮肉が、現地6月2日に英国の専門メディア『PlanetF1』から飛び出した。この主張の根拠として同メディアが紹介したのは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がモナコGP前の記者会見で語った以下のコメントだった。
「チームとしては、2台をできる限り良いポジションに置きたい。でも、2023年を見れば分かるように、良いマシンがあれば速く走れるし、他のチームがどんな戦略を立てようと打ち負かせるんだ」
この発言を受け、同メディアは「マックスは、適切なマシンさえ手に入れば、全てのレース、ドライバーズタイトル、そしてコンストラクターズタイトルまで、全てを独力で勝ち取れると証明している。そのため、マックスにとってチームメイトの貢献は重要ではない」と論じた。その論理の果てが、“角田のシートを売れ”という過激な提案である。
【動画】ソフトタイヤ連発の角田裕毅がファステストラップ&オーバーテイクで順位アップに成功! フェルスタッペンとはマシンの仕様が異なるとはいえ、スペインGP予選最下位に沈んだ角田に対して、「レッドブルのドライバーとして数週間、勇敢に抵抗してきたが、今やリアム・ローソン(現レーシングブルズ)の領域に足を踏み入れつつある」と厳しく評価した同メディア。「今のツノダは、かつてのローソンのよう。車を降りた彼の顔には、“何かに打ちのめされた者”の表情が浮かんでいる」と角田の苦戦ぶりを表現した。
速さと経験を持ち合わせている角田でさえも苦しんでいる現状を説いた同メディア。「近年、多くの有望なレッドブル・ジュニアが殺戮に追い込まれているなか、ローソンと角田はピエール・ガスリー(現アルピーヌ)とアレックス・アルボン(現ウィリアムズ)の足跡をたどっただけだ」と嘆いた。
そして、現在アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)の昇格を求める声が高まっている状況について、「また若手を“マックスという肉挽き機”に放り込み、彼の目から光を奪うのか」と投げかけ、「今こそついに『もうたくさんだ』と訴える時だ」と主張。以下のようにレッドブルの根本的な問題に対する解決策を提言した。
「ここまで来たら、セカンドシートに競争力を求めるのを完全に諦めて、最高額を提示したドライバーにシートを売却するのはどうだろうか?これは冗談ではない。フェルスタッペンのチームメイトというプレッシャーを完全に取り除くべきだ。(中略)チームの中心であるマックスがいる限り、チームが契約するドライバーは――若手であろうと経験豊富なドライバーであろうと――いずれにせよ、顔に泥を塗られてしまうと、はっきり認めなければならない。だから、他のドライバーのキャリアを潰すくらいなら、ペイドライバーを雇うべきだ」
とはいえ、角田もレッドブル移籍後、クラッシュを喫するまでは徐々に成績を上げてきていた。フェルスタッペンのコメント通り、レッドブルのセカンドシート問題はマシンの戦闘力によるところも大きいのかもしれないが、いかに適応できる環境が整えられているかが本当の課題なのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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