バレーボール

バレー日本男子が開幕白星発進! 石川祐希、髙橋藍が“不在”も開催国・中国を寄せ付けずストレート勝利【ネーションズリーグ】

THE DIGEST編集部

2025.06.11

VNL初戦を快勝した日本男子バレー。(C)Volleyball World

 6月11日、バレーボールの最強国決定戦「ネーションズリーグ」は男子の予選ラウンド第1週が中国・西安市などで開幕。前回大会・銀メダルの日本(世界ランク6位)は開催国の中国(同24位)を3-0(25-23、25-14、25-22)で下し、初戦を白星発進した。

 日本は主将である石川祐希、エースの髙橋藍が第3週の千葉大会(7月16日~20日)から合流する見込みのため、この期間は不在。ロラン・ティリ新監督はパリ五輪メンバーの宮浦健人、大塚達宣、富田将馬をスタメンに起用。ミドルブロッカーに村山豪とエバデダン ラリーを指名し、セッターは大宅真樹、リベロは小川智大を据えた。

 第1セットは平均身長198.1cmを誇る中国の高い壁に苦戦。互いに1点ずつを奪う競り合いになったが、日本はオポジットの宮浦が左腕から放つ強打、ミドルから村山とエバデダン ラリー、さらに世界最高峰イタリアリーグで研鑽を積む大塚のスパイクが決まり、日本が先取する。

 第2セットは"代理"主将・富田のサーブで先制するが、中国が3連続ポイントで9-9の同点。だが日本は村山のブロックポイント、小川が相手の強打を好レシーブして得点につなげ19-13とリードを広げる。日本はセンター攻撃を有効に使いながら、途中出場の甲斐優斗がサービスエースを決めるなど中盤から完全に主導権を握り押し切った。

 第3セットは中国が反撃。強弱をつけたサーブで日本のリズムを崩して常に先手するが、日本は粘りのバレーで15-16と1ポイント差で食らいつく。流れを引き寄せたい日本は富田の好サーブから5連続得点。相手が一歩も反応できない高速サービスエースを炸裂させ逆転に成功する。勢いに乗った日本は粘る中国をねじ伏せ、ストレートで撃破した。
 
 2028年ロサンゼルス五輪でメダル獲得を目指す日本は、21年東京五輪で男子フランス代表を金メダルに導いた名将を招へい。新体制で迎えた国際大会の初陣を上々の内容で快勝した。

 新生ニッポンの次戦は12日にポーランド(日本時間21時30分)と対戦する。

<バレー日本男子のVNL予選ラウンド>
■第1週 中国・西安(25年6月11日~15日)
第1戦 ○3-0中国
第2戦 ポーランド
第3戦 セルビア
第4戦 オランダ

構成●THE DIGEST編集部

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