6月15日に上半期の総決算・宝塚記念(GⅠ、阪神・芝2200m)が行なわれる。天候不順に悩まされた春のGⅠシリーズだが、その締め括りとなる今週もまた崩れる模様。13日時点での予報は、14日(土)の未明から降雨となり、15日(日)の昼頃まで降り続くとされ、土曜の午後から日曜の早朝まではかなりの降雨量が嵩むと見られている。この予報通りであれば馬場の悪化は避けられず、本稿では『重』と想定してプレビューを進めていく。
【動画】春のグランプリに臨む精鋭17頭の参考レース
GⅠホースが6頭も揃う豪華メンバーとなった今年の宝塚記念だが、有力馬は一長一短。実績と近況が両立した馬は数少なく、それに道悪という不確定要素も加わるため、かなりの混戦、乱戦になるのではないか。
そうした状況のなかで最もマイナスポイントが少ない安定株がベラジオオペラ(牡5歳/栗東・上村洋行厩舎)である。前走で大阪杯(GⅠ、阪神・芝2000m)の2連覇を果たした実績はこのメンバーに入れば大威張りできるもの。昨年の宝塚記念(GⅠ、芝2200m)は3着に敗れたが、これは去年が変則的に京都で開催されたことも多分に影響したのを考慮すべきで、〔4・0・0・0〕という完璧な成績を残す阪神開催に戻れば評価はまた違ってくる。
また、気になる道悪への対応能力だが、重馬場で行なわれた一昨年のスプリングステークス(GⅡ、中山・芝1800m)で2着のホウオウビスケッツに1馬身1/4(0秒2)差を付ける快勝を遂げており、得意と言って差し支えあるまい。
混戦模様であり、不確定要素が多いがゆえに「1着固定」と強気に出るのは難しいが、大崩れがない安定感は他馬にかなり先んじており、ベラジオオペラを軸馬(連軸)に指名したい。
【動画】春のグランプリに臨む精鋭17頭の参考レース
GⅠホースが6頭も揃う豪華メンバーとなった今年の宝塚記念だが、有力馬は一長一短。実績と近況が両立した馬は数少なく、それに道悪という不確定要素も加わるため、かなりの混戦、乱戦になるのではないか。
そうした状況のなかで最もマイナスポイントが少ない安定株がベラジオオペラ(牡5歳/栗東・上村洋行厩舎)である。前走で大阪杯(GⅠ、阪神・芝2000m)の2連覇を果たした実績はこのメンバーに入れば大威張りできるもの。昨年の宝塚記念(GⅠ、芝2200m)は3着に敗れたが、これは去年が変則的に京都で開催されたことも多分に影響したのを考慮すべきで、〔4・0・0・0〕という完璧な成績を残す阪神開催に戻れば評価はまた違ってくる。
また、気になる道悪への対応能力だが、重馬場で行なわれた一昨年のスプリングステークス(GⅡ、中山・芝1800m)で2着のホウオウビスケッツに1馬身1/4(0秒2)差を付ける快勝を遂げており、得意と言って差し支えあるまい。
混戦模様であり、不確定要素が多いがゆえに「1着固定」と強気に出るのは難しいが、大崩れがない安定感は他馬にかなり先んじており、ベラジオオペラを軸馬(連軸)に指名したい。
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