前日オッズでは3番人気に支持されたセナスタイル(栗東・安田翔伍厩舎)はトライアルのローズステークスで3着に入り優先出走権を確保した。よって、2番手にピックアップしたい。
セナスタイルは本年1月の新馬戦を勝ち上がって、すぐに休養入り。8月の1勝クラスを際どく制すると、ローズステークスでは、かなり荒っぽい進路取りをしながら(鞍上の岩田康誠騎手は2か所で斜行による過怠金を課されている)、馬群を縫うように急追して3着に食い込んだ。能力の底を見せていないという意味で、伸びしろの大きさは本馬が一番。ゲートが遅いため今回も後方からの競馬になるだろうが、うまく馬群がさばければ一発の可能性は十分ある。期待を込めて対抗としたい。
3番手も新興勢力から2番枠という好枠を引いたルージュソリテール(栗東・藤原英昭厩舎)を狙う。
春はオークス・トライアルのスイートピーステークス(L)を2番手から抜け出すセンスあふれるレースぶりで制したものの、その後の調整に順調さを欠いたため休養に入った。復帰戦のローズステークスには馬体重が前走比+20㎏という数字で出走。太めには映らなかったが、直線の伸びを欠いて10着に沈んだ。
しかし着差は0秒6と悲観するべきものではなく、ひと叩きされた上り目が見込め、またキャリア4戦というフレッシュさも魅力。前々で上手く流れに乗れれば、馬券圏内に食い込んできても驚けない。手綱がダービージョッキーの北村友一騎手に渡ることも、新味を引き出す可能性が感じられて面白い。藤原英昭調教師も「機動力があって、終いの脚もしっかりしており、どんな競馬でもできる。勝負できる馬だと思っているので期待したいです」と腕を撫している。
この3頭を中心視し、流す相手に指名したいのは5頭だ。マピュース(美浦・和田勇介厩舎)は52㎏という軽ハンデを生かして中京記念(GⅢ)で古馬を一蹴した。パラディレーヌ(栗東・千田輝彦厩舎)はオークスで0秒3差の4着に食い込んだ。能力が光る。
ローズステークスでしぶとく伸びて2着に入ったテレサ(栗東・杉山晴紀厩舎)、スローペースになった紫苑ステークス(GⅡ)でクビ差の2着まで脚を伸ばしたエフフォーリアの全妹ジョスラン(美浦・鹿戸雄一厩舎)、紫苑ステークスを3着として出走権を掴み3度手綱をとった坂井瑠星騎手を再び迎えることができたダノンフェアレディ(栗東・橋口慎介厩舎)まで、幅広く狙いたい。
なお、距離不安が先立つエンブロイダリーと、前進気勢が強すぎるエリカエクスプレスの2頭は思い切って無印とした。
文●三好達彦
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セナスタイルは本年1月の新馬戦を勝ち上がって、すぐに休養入り。8月の1勝クラスを際どく制すると、ローズステークスでは、かなり荒っぽい進路取りをしながら(鞍上の岩田康誠騎手は2か所で斜行による過怠金を課されている)、馬群を縫うように急追して3着に食い込んだ。能力の底を見せていないという意味で、伸びしろの大きさは本馬が一番。ゲートが遅いため今回も後方からの競馬になるだろうが、うまく馬群がさばければ一発の可能性は十分ある。期待を込めて対抗としたい。
3番手も新興勢力から2番枠という好枠を引いたルージュソリテール(栗東・藤原英昭厩舎)を狙う。
春はオークス・トライアルのスイートピーステークス(L)を2番手から抜け出すセンスあふれるレースぶりで制したものの、その後の調整に順調さを欠いたため休養に入った。復帰戦のローズステークスには馬体重が前走比+20㎏という数字で出走。太めには映らなかったが、直線の伸びを欠いて10着に沈んだ。
しかし着差は0秒6と悲観するべきものではなく、ひと叩きされた上り目が見込め、またキャリア4戦というフレッシュさも魅力。前々で上手く流れに乗れれば、馬券圏内に食い込んできても驚けない。手綱がダービージョッキーの北村友一騎手に渡ることも、新味を引き出す可能性が感じられて面白い。藤原英昭調教師も「機動力があって、終いの脚もしっかりしており、どんな競馬でもできる。勝負できる馬だと思っているので期待したいです」と腕を撫している。
この3頭を中心視し、流す相手に指名したいのは5頭だ。マピュース(美浦・和田勇介厩舎)は52㎏という軽ハンデを生かして中京記念(GⅢ)で古馬を一蹴した。パラディレーヌ(栗東・千田輝彦厩舎)はオークスで0秒3差の4着に食い込んだ。能力が光る。
ローズステークスでしぶとく伸びて2着に入ったテレサ(栗東・杉山晴紀厩舎)、スローペースになった紫苑ステークス(GⅡ)でクビ差の2着まで脚を伸ばしたエフフォーリアの全妹ジョスラン(美浦・鹿戸雄一厩舎)、紫苑ステークスを3着として出走権を掴み3度手綱をとった坂井瑠星騎手を再び迎えることができたダノンフェアレディ(栗東・橋口慎介厩舎)まで、幅広く狙いたい。
なお、距離不安が先立つエンブロイダリーと、前進気勢が強すぎるエリカエクスプレスの2頭は思い切って無印とした。
文●三好達彦
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