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ラグビー

「“世界と戦っているんだ”と強く意識を」ラグビー元日本代表SH田中史朗が11月のテストマッチ4連戦を熱く語る

THE DIGEST編集部

2025.10.31

田中さんが南アフリカで警戒すべき選手として真っ先にあげたフッカーのマルコム・マークス(C)Getty Images

田中さんが南アフリカで警戒すべき選手として真っ先にあげたフッカーのマルコム・マークス(C)Getty Images

──15年W杯イングランド大会の南アフリカ戦の歴史的勝利からちょうど10年が経ちました。

 南アフリカは僕たち日本に負けてから大きく変わりました。素晴らしい切り替えによって今は強くなっていますし、トニー・ブラウン(南アフリカ代表アタックコーチ。元日本代表アタックコーチ)が入ったことでFWだけではなくBKも脅威になりました。日本も技術、能力は確実に当時よりも高くなっています。僕らのときとの違いは、世界のどのチームからも注目されていることです。『日本はこういうことをやってくる』と全チームが警戒しているなかで、何一つ手を抜かずに戦い、さらにもう1段階レベルを上げないと負けが続いてしまう可能性もあるので、いかにしていいパフォーマンスを継続できるか、をチームとして考えながらやり抜いてほしいです。

──南アフリカの注目選手、警戒すべき選手を伺いたいです。

 全員ですが、まずはHO(フッカー)マルコム・マークス選手です。特に自陣ゴールライン前では本当に嫌な存在ですね。1人でもトライを狙えますし、サポートの選手がつくとまず止められません。また、若いSO(スタンドオフ)サーシャ・ファンバーグ=ムゴメズル選手は判断もパフォーマンスも素晴らしいです。SHグラント・ウィリアムズ選手もすごくいいプレーヤーで、この9番(SH)と10番(SO)によるアタックは見ていて本当に楽しいですね。
 
──日本代表としては、どのあたりに勝機を見出したいでしょうか?

 やはりロースコアに抑えることです。日本も得点はできると思いますが(それ以上に)南アフリカのアタック能力が凄まじいので、とにかくディフェンスでしっかり相手を止めて、ひたすら我慢し続け、最後に相手が疲れたときに取り切ることです。今はどのチームも最後まで高いパフォーマンスを続けています。だからこそ日本はそのさらに上をいかなければなりません。あとはペナルティをしないことですね。最近はペナルティが多くなっているので、もっと“世界と戦っているんだ”と強く意識してほしいです。

──会場は9万人収容のサッカーの聖地、ウェンブリー・スタジアムです。

 うらやましいですね。日本の選手が興奮するのか、緊張するのかは彼ら次第ですが、そういう場所で試合をした経験は、W杯の舞台に立ったときに必ず生きてくると思うので、僕もみんなの表情を見ながら試合を解説したいと考えています。現地のイングランド人はみんな日本を応援してくれると思うので、ぜひその力をプレーに反映してほしいです。
 
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