──15年W杯イングランド大会の南アフリカ戦の歴史的勝利からちょうど10年が経ちました。
南アフリカは僕たち日本に負けてから大きく変わりました。素晴らしい切り替えによって今は強くなっていますし、トニー・ブラウン(南アフリカ代表アタックコーチ。元日本代表アタックコーチ)が入ったことでFWだけではなくBKも脅威になりました。日本も技術、能力は確実に当時よりも高くなっています。僕らのときとの違いは、世界のどのチームからも注目されていることです。『日本はこういうことをやってくる』と全チームが警戒しているなかで、何一つ手を抜かずに戦い、さらにもう1段階レベルを上げないと負けが続いてしまう可能性もあるので、いかにしていいパフォーマンスを継続できるか、をチームとして考えながらやり抜いてほしいです。
──南アフリカの注目選手、警戒すべき選手を伺いたいです。
全員ですが、まずはHO(フッカー)マルコム・マークス選手です。特に自陣ゴールライン前では本当に嫌な存在ですね。1人でもトライを狙えますし、サポートの選手がつくとまず止められません。また、若いSO(スタンドオフ)サーシャ・ファンバーグ=ムゴメズル選手は判断もパフォーマンスも素晴らしいです。SHグラント・ウィリアムズ選手もすごくいいプレーヤーで、この9番(SH)と10番(SO)によるアタックは見ていて本当に楽しいですね。
──日本代表としては、どのあたりに勝機を見出したいでしょうか?
やはりロースコアに抑えることです。日本も得点はできると思いますが(それ以上に)南アフリカのアタック能力が凄まじいので、とにかくディフェンスでしっかり相手を止めて、ひたすら我慢し続け、最後に相手が疲れたときに取り切ることです。今はどのチームも最後まで高いパフォーマンスを続けています。だからこそ日本はそのさらに上をいかなければなりません。あとはペナルティをしないことですね。最近はペナルティが多くなっているので、もっと“世界と戦っているんだ”と強く意識してほしいです。
──会場は9万人収容のサッカーの聖地、ウェンブリー・スタジアムです。
うらやましいですね。日本の選手が興奮するのか、緊張するのかは彼ら次第ですが、そういう場所で試合をした経験は、W杯の舞台に立ったときに必ず生きてくると思うので、僕もみんなの表情を見ながら試合を解説したいと考えています。現地のイングランド人はみんな日本を応援してくれると思うので、ぜひその力をプレーに反映してほしいです。
 
                              
                    
                        
                    
        
        南アフリカは僕たち日本に負けてから大きく変わりました。素晴らしい切り替えによって今は強くなっていますし、トニー・ブラウン(南アフリカ代表アタックコーチ。元日本代表アタックコーチ)が入ったことでFWだけではなくBKも脅威になりました。日本も技術、能力は確実に当時よりも高くなっています。僕らのときとの違いは、世界のどのチームからも注目されていることです。『日本はこういうことをやってくる』と全チームが警戒しているなかで、何一つ手を抜かずに戦い、さらにもう1段階レベルを上げないと負けが続いてしまう可能性もあるので、いかにしていいパフォーマンスを継続できるか、をチームとして考えながらやり抜いてほしいです。
──南アフリカの注目選手、警戒すべき選手を伺いたいです。
全員ですが、まずはHO(フッカー)マルコム・マークス選手です。特に自陣ゴールライン前では本当に嫌な存在ですね。1人でもトライを狙えますし、サポートの選手がつくとまず止められません。また、若いSO(スタンドオフ)サーシャ・ファンバーグ=ムゴメズル選手は判断もパフォーマンスも素晴らしいです。SHグラント・ウィリアムズ選手もすごくいいプレーヤーで、この9番(SH)と10番(SO)によるアタックは見ていて本当に楽しいですね。
──日本代表としては、どのあたりに勝機を見出したいでしょうか?
やはりロースコアに抑えることです。日本も得点はできると思いますが(それ以上に)南アフリカのアタック能力が凄まじいので、とにかくディフェンスでしっかり相手を止めて、ひたすら我慢し続け、最後に相手が疲れたときに取り切ることです。今はどのチームも最後まで高いパフォーマンスを続けています。だからこそ日本はそのさらに上をいかなければなりません。あとはペナルティをしないことですね。最近はペナルティが多くなっているので、もっと“世界と戦っているんだ”と強く意識してほしいです。
──会場は9万人収容のサッカーの聖地、ウェンブリー・スタジアムです。
うらやましいですね。日本の選手が興奮するのか、緊張するのかは彼ら次第ですが、そういう場所で試合をした経験は、W杯の舞台に立ったときに必ず生きてくると思うので、僕もみんなの表情を見ながら試合を解説したいと考えています。現地のイングランド人はみんな日本を応援してくれると思うので、ぜひその力をプレーに反映してほしいです。





        
        
        
        
        
        
        
        
        
        