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競馬

スリリングな激戦を制したカヴァレリッツォ 2人の外国人トップ騎手が火花を散らした極上の手腕【朝日杯FS】

三好達彦

2025.12.23

 殊勲のデムーロ騎手は「スタートが普通ぐらいだったので、中団から競馬をしました。直線で内側がゴチャゴチャしていたので、スペースがあるのかなと思ったのですが、内をついた時に良い伸びをしていました。クリストフ(ルメール騎手)の馬が良い脚で前を行っていたので、それを捉えられるか少し心配でした。しかし最後は馬も頑張ってくれて、しっかり捉えてくれました」と振り返った。

 前走のデイリー杯2歳ステークス(GⅡ)では若さが出たちぐはぐな競馬でアドマイヤクワッズにアタマ差で差し切られたが、今回はその課題を克服。ロスのない競馬でインを突き、素晴らしい末脚を引き出して勝利を掴んだ。フランスでリーディング争いをしているトップジョッキーらしい、貫禄の巧騎乗だった。

 本馬の父サートゥルナーリアは2世代目の産駒で初のGⅠ制覇を達成。母の父がハーツクライという血統を鑑み、抜群だった末脚の伸びを見ても、少なくとも2000mまでの距離延長に不安がなさそうに思える。マイルの枠を飛び出し、クラシックの門を叩いてほしいと願う。
 
 対するダイヤモンドノットは、「いいリズムで逃げて運べました。直線に向いても手応えは良かったです。ただ、馬場と最後の坂がこたえました。距離は1600mがギリギリです」とルメール騎手がコメントしているように、距離延長は向かない印象。来春のNHKマイルカップ(GⅠ)に向けて視界は悪くないが、タフな東京の1600mを制するため、さらにスタミナの上積みは必要かもしれない。

 3着のアドマイヤクワッズと4着のエコロアルバは後方でレースを進めたことがリスクとなって敗戦。それでも馬群に潜り込めればロスは少なく済ませられたが、両頭とも馬群の外を通っての追撃となったため、勝ち負けに絡むことはできなかった。それでも0秒3差まで追い込んでいるのだから、2頭のポテンシャルの高さは示したと言える。展開ひとつで彼らに流れが向く可能性もあり、先々もマークを怠れない存在となった。

 4着のエコロアルバと5着のリアライズシリウスには2馬身半の差があり、この2頭の間に引かれるのがGⅠクラスかどうかのボーダーラインと捉えることが可能だろう。

文●三好達彦

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