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食と体調管理

富樫勇樹が語る“昔はひどかった食事情”と“選手としての信念”「年齢を重ねても、自分のプレースタイルは貫いていきたい」

萩原誠(ダンクシュート編集部)

2020.10.05

食に関しては昔から好き嫌いがあるというが、“自然体”のコンディション術を身につけ、コートでのパフォーマンスにつなげている。(C)Getty Images

食に関しては昔から好き嫌いがあるというが、“自然体”のコンディション術を身につけ、コートでのパフォーマンスにつなげている。(C)Getty Images

――現在は自然と気を遣うようになったというのは、プロ意識だったり年齢による変化という部分が大きいのでしょうか?

僕は無理して(栄養のいい物を)摂ることはできないし、それが逆にストレスになってしまうので。それでも食べていくなかで、食べられる物や美味しかった物もたくさんあり、そういった中から栄養素の高い物を摂るようにしています。それは決して無理してではなく、美味しいから食べているので、ストレスではありません。食わず嫌いな物もありましたし、いろいろな物を食べ始めて美味しさに気付き、どうせ食べるなら栄養素の高い物を摂ろう、と徐々になっていきました。

――徐々に食生活を改善したことで、コート上でのパフォーマンスに変化はありましたか?

そうですね。しっかり食事を取ることで、体重の変化が少なくなり、いつも同じようなコンディションでプレーできるようになったと実感しています。

――試合前日や当日に食べる物、コンディション維持に気をつけていることはありますか?

一切ないです(笑)。特に前日などは、明日試合だからといって食べてはいけないと思う物は自分の中ではないので。それで夕飯にハンバーガーを食べることはないですけどね。イタリアンだろうが焼き肉だろうがカレーだろうが、僕は大丈夫だと思う物を食べています。ただ当日は、試合開始の何分前にどれくらいのお腹の状態にするかは意識していますね。気にするのは何を食べるか、というよりは、食べる時間です。強いて挙げるとすれば、試合前はうどんなど麺類を食べることが多いですね。

――そのスタンスは試合後も同様ですか?

そうですね。でも基本的にお肉が好きなので、「肉が食べたい!」ということが多いです。

――食事以外の面で、試合前後のルーティンなどはありますか?

練習前も試合前も出発前にお風呂に1回入りますね。お風呂に入るのが自分の中でスイッチな部分があって、シャワーとかではなく湯船に浸かります。長風呂というわけではないんですけど、身体が温まったりというのはもちろん、気持ちの面でもいい切り替えになっているなと思います。

――自粛期間中はコンディション作りの面で難しい部分もあったかと思いますが、どのように過ごしていたのでしょうか?

Bリーグは昨シーズンが中断して、新シーズンの開幕が10月に決まっていたので、そこまで焦ることはなかったです。コンディションの面では、体重を落とさないことを意識していました。僕はどちらかというと減っちゃう方なので、できるだけ体重をキープするようにというのは気をつけました。

――オン・オフの切り替えは上手な方ですか?リフレッシュ方法があれば教えてください。

疲労なども含めあまりストレスを感じるタイプではないので、特別リラックスしたいとか何をして休みたいということはないですね。その時にやりたいこととか、まぁそのなかでもここ数年は、誰かと会ってご飯を食べに行くことがひとつのリフレッシュになっています。それが初対面の人であろうが同級生や幼馴染みでもあまり変わらず、誰かと会話してご飯を食べることがすごく自分の中でいいリフレッシュになっているのは感じます。
 
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