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食と体調管理

富樫勇樹が語る“昔はひどかった食事情”と“選手としての信念”「年齢を重ねても、自分のプレースタイルは貫いていきたい」

萩原誠(ダンクシュート編集部)

2020.10.05

日本代表では昨年のW杯予選で司令塔として貢献。ケガで本戦出場は叶わなかったが、五輪ではいっそうの活躍が期待される。(C)Getty Images

日本代表では昨年のW杯予選で司令塔として貢献。ケガで本戦出場は叶わなかったが、五輪ではいっそうの活躍が期待される。(C)Getty Images

――それはやはり30代を迎える今後も変わらずという思いですか?

できるだけ長くという思いですね。特に(自分の)今のプレースタイルだと、本当に結果を残さないと選手としてはいい評価をもらえないと思うので。もちろん、チームの勝利が第一というのは当たり前のことなので、そこは絶対なんですけど、プラス自分が活躍したいとか、試合に出たいとか、そういう気持ちをずっと持っていたいなと。

ベテランになればなるほどチームの勝利優先、という風になっている選手もいますし、それが決して悪いということではなく、1人の選手としてコートでどれだけ結果を残し続けていけるかというのは、自分に問い続けていきたいです。

――アスリートにとってケガは付き物だと思いますが、ケガとはどのように向き合っていますか?

半年以上離れるようなすごい大きなケガというのは今まで経験がなく、2か月くらいのケガが2~3回ある程度なんですけど、あまりネガティブになることはないですね。試合中や練習中に起きたケガはしょうがないと。仮に準備を怠っていた場合は後悔もあるかもしれないですけど、接触の激しいスポーツなので、自分がしっかりと準備をした上でケガをした場合は本当にしょうがないとしか言えないですね。

(昨年の)ワールドカップ前に手を骨折した時も、けっこう周りの人の方が落ち込んでいて「逆に連絡できなかった」と言ってくれた人もいたんですけど、僕はまったくそんなことなく。一言、しょうがないなと。タイミングがどうとか思ったこともないですし、もちろん(W杯に)出たかったですけど、すぐに次に切り替えられましたね。

――W杯はどのような視点で見ていたのですか?

もちろん、(日本代表のメンバーとは)一緒に練習してきたのでチームメイトという視点で見ていた部分もありますけど、それ以外はファンの皆さんと同じような感じですよ。普段の自分のチームでも、自分がプレーしていない時は会場にいるファンと同じで、良いプレーには「お~!」と思うし、勝ったら嬉しいし、そんな感覚ですね。

――いよいよBリーグの新シーズンが開幕します。観客数が制限されるなど、例年とは違った環境で迎える今季への意気込みを聞かせてください。

こういった状況で最初はお客さんも満員とはいかないと思いますが、それでも試合が開催できること、皆さんの前でプレーできることが当たり前ではないことを再確認できました。すごく楽しみな部分と、昨シーズンは途中で終わってしまったという皆の気持ちもあるので、いつも以上にこのシーズンを楽しみたいと思います。

【PRIFILE】
富樫勇樹(とがし・ゆうき)
1993年7月30日生まれ。167cm・65kg。千葉ジェッツふなばし所属。
新潟県新発田市で生まれ育ち、小学1年生でバスケットボールを始める。本丸中学3年時に全国大会で優勝を経験後、アメリカのモントロス・クリスチャン高に留学。帰国後はbjリーグの秋田ノーザンハピネッツに入団し、新人賞を受賞。2014年にはNBAのサマーリーグに挑戦し、10月にダラス・マーベリックスと契約。2014-15シーズンはNBA下部組織のDリーグ(現Gリーグ)でプレーした。2015年に千葉ジェッツに入団し、2019年にはBリーグのMVPを受賞。日本代表としても2019W杯アジア予選で10試合に出場し、司令塔として予選突破に貢献した。
 

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