【単穴候補は？⇒モズスーパーフレア
　　　　　　　⇒ラウダシオン】
　馬場状態が悪化すると、俄然注目度が高まるのはモズスーパーフレア（牝６歳／栗東・音無秀孝厩舎）。重馬場で行われた昨年は１位入線したクリノガウディーの４着降着によって繰り上がり優勝を果たし、その後も稍重の北九州記念（ＧⅢ、小倉・芝1200ｍ）で２着に逃げ粘っている。レシステンシアが控えれば自分のペースで逃げられるケースも考えられ、その得意パターンに持ち込めば一発が有り得る。

　昨年のＮＨＫマイルカップを制したラウダシオン（牡４歳／栗東・斉藤崇史厩舎）も侮れない１頭。マイルを主戦場としてきたが、２歳時以来の出走となったスプリント戦、セントウルステークス（ＧⅢ、中京・芝1200ｍ）で３着に入ってＧⅠ馬の底力を見せた。斎藤調教師が「左回りのほうが（レース運びが）スムース」と言うように、東京と中京では＜２・１・１・０＞と馬券圏内を外したことがない。２歳時には不良馬場で行われたもみじステークス（ＯＰ、京都・芝1400ｍ）を快勝しており、道悪適性にも不安はない。
  【穴馬なら？⇒ライトオンキュー
　　　　　　⇒インディチャンプ
　　　　　　⇒ミッキーブリランテ】
　重厚な血統背景を受け継いでタフな馬場を得意とするライトオンキュー（牡５歳／栗東・昆貢厩舎）、初の1200ｍ戦に臨む19年のマイル王、インディチャンプ（牡６歳／栗東・音無秀孝厩舎）は底力を見直す手か。また、ニューイヤーステークス（Ｌ、中山・芝1600ｍ）を14番人気で勝ち、阪急杯を10番人気で２着と、年明け２戦を人気薄で激走しているミッキーブリランテ（牡５歳／栗東・矢作芳人厩舎）は、ここにきてひと皮むけた印象。フィリーズレビュー、阪神大賞典と２週連続で重賞勝ちを決めた和田竜二騎手の勢いも買って、これを大穴の候補として取り上げておきたい。

【狙い方は？】
　本命党はレシステンシアを軸に連勝系の馬券で流すのが得策。軸が人気サイドなので、相手の点数は絞り込む必要があるだろう。

　穴党に勧めたいのは、馬場状態がかなり悪化した場合のモズスーパーフレアで、本馬を軸に手広く流すのも手だ。

　ビッグショットを狙うなら、ミッキーブリランテを軸に取っての連勝系馬券。２～３着に入る場合を想定し、３連複で高配当を夢みるのも面白い。

文●三好達彦