専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

「素晴らしいバクー・デビュー」初日に好感触の角田裕毅に伊メディアが賛辞! FP1での“立ち往生”はジョークの種に

THE DIGEST編集部

2021.06.05

 ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターからも「FP2では(レッドブル・グループの)4台がトップ10に入り、良い形で週末を始めることができた」とポジティブな言葉を引き出した角田。チームの国籍であるイタリアの専門メディア『MOTORIONLINE』は「素晴らしいバクー・デビュー」と賛辞を贈り、以下のように続けた。

「ユウキは新しいコースについて、初のセッションで可能な限り多くのことを学んだが、強風や汚れた路面という悪コンディションの中で、それは簡単なことではなかったはずだ。にもかかわらず、FP1ではセバスティアン・ヴェッテルやエステバン・オコンより上に立ち、FP2ではさらに改善して10位につけた。彼とアルファタウリにとっては、有望なスタートとなった」

 一方、違う部分に注目したのが、ドイツのテレビ局『RTL』だ。FP1での走行中、ターン4のエスケープゾーンに飛び出した角田がコースに戻る際、ギアがなかなかリバースに入らず、無線でチームに問い合わせたり、狭いスペースの中で細かく切り返しながら車の向きを変える様について、同メディアは「角田はくねくねと動き、狭い路地から抜け出すための時間は永遠のように感じられた」と報じた。
 
 また、彼が狭いスペースで身動きがとれなくなったような状態を目撃したジョージ・ラッセルの「彼は何をしているのか?」という質問に対し、ウィリアムズが「彼は今、『オースティン・パワーズ』に出演している」とジョークで返したことも紹介。同コメディ映画の中で主人公が荷物カートで立ち往生している場面を思い出させたということで、同メディアは「角田の新たなニックネームは『F1のオースティン・パワー』だ」と記している。

 いずれにせよ、21歳の日本人ドライバーは初日で、大きなトラブルもなく、やるべきことをやり遂げて、満足のいく結果を残した。この良い流れを、決勝まで持続できるか要注目である。

構成●THE DIGEST編集部
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号