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モータースポーツ

「ユウキの学習は進んでる」角田裕毅、イタリアで厳格トレーニングを開始! “教官”トストは飛躍を確信!

THE DIGEST編集部

2021.06.06

 一方、角田の“教官”へと変貌したトスト代表は、このプログラムについて「英国からイタリアへの移動は、彼への“贈り物”だ。素晴らしい天気と素晴らしい料理、そして素晴らしい人々というね(笑)」と、こちらもジョークをまじえた後、「彼はエンジニアやチームスタッフと近くで働き、多くのことを学ぶ必要があった」と理由を明かした(F1公式サイトより)。

「彼はずっと、イタリアに行きたいと思っていた。そして今、そこに住み、楽しんでいる。彼が我々の近くにいることを、嬉しく思う。なぜなら、全てをより良くコントロールできるからだ」と語る代表は、ここまで苦戦しているルーキーについて「今季、彼が素晴らしいレースを見せてくれること、そして非常に早く学習してくれることを確信している」と、変わらぬ信頼を強調する。

「F1のレベルは本当に高く、(チームや角田の目標である)中段グループの先頭に立つには、全てが揃わなければならない。経験豊富な一部のドライバーでさえ苦労している中で、新人にノーミスを期待することは酷だ。これまでのところ、ユウキの学習は進んでおり、アップグレードがなされている。そんな彼を、我々はサポートしていく」
 
 進行中のアゼルバイジャンGPについては、「マシンに競争力があるようなので、予選とレースともに非常に楽観的だ」というトスト代表。「ユウキは素晴らしいシーズンを過ごす」と繰り返しており、彼への期待とともに、チーム側の決意の強さも感じさせた。

 この一連の動きについては、「痺れを切らした末のチームの処置」であり、角田は「尻に火が付いた状態」と危機的に捉える向きもあるが、ここまでの手厚いプログラムは、この日本人ドライバーへの期待と信頼の表われでもあると言えよう。重要なのは、その効果を角田がどれだけ早く示せるかということであり、バクーでのレースも含め、今後の彼のパフォーマンスと結果には要注目である。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】赤旗で予選終了!ターン3で曲がり切れず最後はクラッシュした角田
 
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