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モータースポーツ

「違う結果もあり得た」10位入賞も角田裕毅は後悔…無線でのコミュニケーション問題も明かす

THE DIGEST編集部

2021.06.29

 また、ホンダレーシングの田辺豊治TDは「8番手からの3グリッド降格で、11番手からスタートした角田選手は、ユーズドのソフトタイヤでレースを開始し、中段グループでの接戦の中で粘り強くレースを続けてポイントを獲得しました。またひとつ学んだことを、この先につなげてくれると思います」と称賛するとともに、今後のレースに期待を寄せた。

 アルファタウリからもSNSを通して「ハードワークは報われた。次のレースでも同じ熱意でよろしく!」との言葉を贈られた角田の週末について、各国の専門メディアの評価も概ねポジティブであり、『MOTORLAT』は「今季の幾つかの“事件”の後、角田は直近3回のレースで2回のポイントを獲得しており、そのキャリアは落ち着く兆しを示した」、『F1 diziel pasje』は「爪痕を残した角田。(ガスリー脱落で)孤独な戦いを強いられた日本人は、アルファタウリのために象徴的なポイントをもたらした」と報じている。
 
 また、『F1INGENERALE.COM』は「日本人ドライバーはこのGPで安定感と成熟度を示した」、『MOTORILINE』は「アルファタウリの唯一の生き残りは、ポイントゲッターに返り咲いた。ペナルティーで11番手スタートとなった角田は、序盤で順位を回復するも、フェルナンド・アロンソとの争いの末に10位に終わった」、そして『F1aldia』は「ガスリーの早期リタイアで重責を負うことになった日本人はトップ10入りを果たしたが、このチームへの“贈り物”はあまり高いものではなかった」と、異なる反応も見られた。

 少なくとも予選で勝ち取った8位という順位を取り戻したかったというのが角田の正直な気持ちかもしれないが、ドライビングのアプローチの変化がセッション全体に良い影響を与えたのは間違いない事実。“落ち着いた”彼が今後のレースでさらに進化を見せられるかに要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連動画】「不必要に邪魔をした」角田がボッタスの進路を塞ぎ…3グリッド降格処分と判定された実際のシーン

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