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「3歳牝馬のなかで抜きんでた存在」――“純白のアイドル”ソダシ圧勝なるか。急坂を有する阪神で有利な馬は?【秋華賞】

THE DIGEST編集部

2021.10.16

 また、須貝尚介調教師は馬場の悪化について、「血統的に見ても大丈夫なはず。他の馬が気にするぶん有利に働くだろう」とコメントしているが、何ぶんソダシは道悪が未経験。タフな洋芝の札幌コースをこなしたパワーは認めても、これは道悪の巧拙とはまた別の問題。走ってみなければ分からない。

 彼女の強さは十分に認め、勝てないまでも馬券圏内から消えはしないまでも、ソダシは単勝オッズ1倍台というほどの信頼を置けないのではないか、というのが筆者の見立てである。
 
 ここで主役のソダシを追う有力馬をピックアップしていきたい。

 対抗格とみているのが、桜花賞4着、オークス2着のアカイトリノムスメ(牝3歳/美浦・国枝栄厩舎)、2連勝でローズステークス(G2、中京・芝2000メートル)を楽勝し、福永祐一騎手を確保したアドヴァラナウト(牝3歳/栗東・池添学厩舎)の2頭。特に後者は阪神コースの実績が〔1・2・0・0〕というのも強調材料だ。

 穴候補に抜擢したいのが、以下の3頭。トライアルの紫苑ステークス(G3、中山・芝2000メートル)で上位を占めたファインルージュ(牝3歳/美浦・岩戸孝樹)、スルーセブンシーズ(牝3歳/美浦・尾関知人厩舎)、春の忘れな草賞(L、阪神・芝2000メートル)の勝利が印象深いステラリア(牝3歳/栗東・斉藤崇史厩舎)。

 そのほかに“大穴候補”として、紫苑ステークス3着で、強靭な末脚が持ち味のミスフィガロ(牝3歳/美浦・友道康夫厩舎)を挙げておく。京都大賞典(G2、阪神2400メートル)でマカヒキ(牡8歳)を5年ぶりの勝利に導いた金子真人オーナー、友道康夫厩舎、藤岡康太騎手というトリオの勢いも魅力的だ。

文●三好達彦

 

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