専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
マラソン・駅伝

箱根駅伝まであと5日!優勝候補5校を徹底比較「分厚さ力」「安定力」「ダブルエース力」

生島淳

2021.12.28

2大会連続箱根駅伝を快走した創価大の嶋津(右)と、学生最強ランナーの呼び名が高いヴィンセント(左)。写真:JMPA

2大会連続箱根駅伝を快走した創価大の嶋津(右)と、学生最強ランナーの呼び名が高いヴィンセント(左)。写真:JMPA

◆創価大「安定力」

 青学大の原監督が警戒するのが、前回総合2位の創価大だ。

「12月の東海大記録会のタイムを見て驚きました。出場した7人が全員28分台。これ、ウチと同じくらいの力があるということです」

 しかもこの記録会には、主力の3人フィリップ・ムルワ(3年)、前回4区でトップに押し上げる快走を見せた嶋津雄大(4年)、5区を区間2位でまとめた三上雄太(4
年)が走っていない。

 原監督は創価大の安定性を警戒する。

「5区の三上君だけじゃなしに、山下りには前回の濱野君(将基・3年)がいますからね。特殊区間が安定していて、ムルワ君も安定感を増しているし、創価大は本当に侮れない」

 過去2回の箱根駅伝、そして11月に入ってからの安定感、安定力、安定性を見ると、創価大はダークホースというよりも、優勝候補の一角と見た方がふさわしいのではないか?
 
◆東京国際大「ダブルエース力」

 今回の箱根駅伝で、一度は先頭に立つであろうと予測されるのは東京国際大だ。

 イェゴン・ヴィンセント、丹所健(ともに3年)のふたりの実力は図抜けている。

 ロードに限っていえば、ヴィンセントは現段階で学生最強ランナーといっていいだろう。そして今季、実力者となったのが丹所。丹所は前回、前々回と1区を走っており、1年生の時は東京オリンピックの代表にもなった伊藤達彦にタスキを渡している。先輩の伊藤が言う。

「丹所は1年の時から、フォームが良かったです。いつかはブレイクすると思ってましたが、今年、来ましたね」

 他大学は、ヴィンセントと丹所、このふたりが2区と3区、どちらに起用されるのか気になっている様子。どちらの区間を走るにしても、「ダブルエース」、二枚看板の力で往路の主導権を握るのは間違いない。

 東京国際大が総合優勝を狙うには、5区以降が課題となるが、ここで書き留めておきたい。まことに気が早い話だが、2023年の箱根駅伝の本命は、東京国際大になるだろう。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号